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- 家紋研究家 森本勇矢さん
【花茗荷(はなみょうが)】NO.29
彩紋 其之廿玖
十大家紋の一つに茗荷紋がある。茗荷は冥加に通じるとされ、佛教に関わりのある紋。因みに茗荷の語源は物忘れの酷い釈迦の弟子が由来。天台宗の常行三昧堂の阿弥陀如来の背後を守る「後戸の神」摩多羅神のシンボルである。茗荷を象ったデザインで知られる紋だが、茗荷の花、花茗荷もまた紋になっている。この紋を描いていて何となく「八臂(はっぴ)だな」、と思ってしまった。その瞬間に頭に出てきたのは「八臂クリオネ」という言葉だった。 【彩紋一覧】
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【割梅鉢(わりうめばち)】NO.28
彩紋 其之廿捌
割梅鉢は梅鉢紋の一種で梅鉢の中心を刳り抜いたかのような形状をしている。このような変化は他に例が少なく、唯一見られるのが九曜紋である。歴史的に見るだけでなく、意匠的にも梅鉢紋の原形は星紋であること可能性を見いだせる要因の一つである。家紋としての使用率は少ない。筆者でもある森本家の家紋でもある。 お盆ということで、自分の家の紋に彩色してみた。現代において先祖に向き合うタイミングというのは非常に少なくなってきて...
彩紋 其之廿漆
【丸に頭合わせ三つ千鳥(まるにかしらあわせみっつちどり)】NO.27二回目のチドリさん。千鳥紋はバリエーションが非常に少ない。千鳥と聞いて思い出すあの千鳥以外の形状は一つ二つしか私は知らない。通常、千鳥は横から見た形状だが、これは真上?からの形状。恐らく三つ雀紋にインスパイアされた形状だろう。ところで、紋名は「頭合わせ」となっているが、どう見ても「嘴合わせ」である。前回の千鳥は螺鈿っぽい感じだった。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1004...
【對い鶴に若松(むかいづるにわかまつ)】NO.26
彩紋 其之廿陸
鶴紋の中でも一際異彩を放つのがこの「對い鶴に若松」。丹波国の波々伯部(ほうかべ・ほほかべ)氏の家紋である。兵庫県篠山市の波々伯部神社の御神紋でもある。その昔、鶴が咥えて持ってきたという若松の伝説があり、これが家紋の由来。波々伯部神社には実際にその松が境内にあった。老松となり現在では切られてしまっているが、現在では火鉢へと姿を変えている。神社で見られる神紋は今回の形状と違っている。紋帖によっても微妙に違いが見られる。&...
【八重桜(やえざくら)】NO.25
彩紋 其之廿伍
本日3/27は「桜の日」だそうな。別の紋を用意していたのですが、今回はせっかくなので桜紋でも。今回の紋は京都の桜で有名な神社「平野神社」の御神紋である「八重桜」をチョイス。ちょりーっす。但し、実際に神社境内で見られる神紋の形状はこれとは異なっている。これは紋帖『平安紋艦』に掲載されるもの。境内で見られる神紋は左下に小さく配置しておいたのでご参考頂ければ。こちらの形状は「山桜」という。 桜は古来より諸行無常に例えられ、日本人に最...
【中輪に細違い鷹の羽(ちゅうわにほそちがいたかのは)】
噂では今日はクリスマスイヴであるという。久々に描いた鷹の羽をクリスマスっぽくカラーリング。どうせなら、杉紋とか描いて、それにお飾りでも付ければ良かったか。上絵一色、目返し三色、地色一色
#家紋著書:日本家紋大辞典 ...
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