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和の心

和の心 No90  いのちの自覚

  前皇學館大学学長の谷省吾さまの「神を祭る」のご本の中から。   日本の思想史を見てみますと、「絶望」という思想はありますけれども、「断絶」ということについて深刻な思索をとげた思想は、ほとんど無いかのごとくに見られます。 これは、民族として、国家として断絶という経験を持たなかったからでありましょうか。 日本はいのちを一貫してきた国であります。 断絶がありません。 いのちの自覚というものは、「ふるさと」の感情を伴うものでありますが、そのふるさとは、空のものではない。 おごそかにしてしたはしいというきもち。 神宮祭...

和の心 No89 「おもひ」と「かんがへ」

  私たちは現代日本語で、「恋人のことを思う(想う)」と言ったり、「来週の旅行の計画を考える」と言ったりします。 「思う」と「考える」、二つの漢字から成る熟語が「思考」ですが、同じ「思考」でも、感情のこもった思念を心に漠然と浮かべることが「おもう」、筋道を立てて理知的に頭を働かせることが「かんがえる」 私たちは、二つの動詞をおおむねそんなふうに使い分けています。 幼年期以来の言語生活の諸場面の蓄積から、そうした使い分けを習得し、それに習熟してきたということです。 ただし、さほど区別せずに混用し、「そう思います」と言ったり「そう考えます」と言ったり...

和の心 No88  生命(いのち)の旅は終わらない。 

  先日の「和合友の会 和の道」で講師としてお越しいただきました、陶彩画の草場一壽(くさばかずひさ)さんの絵本「いのちのまつり 「ヌチヌグスージ」より。 (和合友の会:https://www.facebook.com/wago.tomonokai/)   「ねえ、おばあさん、ほくのご先祖さまって何人いるの?」 「そうだね~・・・・」 コウちゃんは、指をおって数えてみることにしました。 「ぼくにいのちをくれた人、2人」 「お父さんとお母さんにいのちをくれた人、4人」 「おじいちゃんとおばあちゃんにいのちをくれた人、8人...

和の心 No87 あらゆるものが繋がっている

  先日4月19日に「和合友の会 和の道」の発足式が大神神社で行われました。 「和合友の会 和の道」は、和と幸せの情報誌「WAGO」を多くの人に広めることを通して、日本の精神と伝統文化を世界に発信し、次世代へと継承し、より多くの人達の「幸福な和の心」を育てることに寄与するために発足されました。 多くの方のご参加をいただき、盛会に催すことができました。 (写真は、伊弉諾神宮の本名宮司と陶彩画の草場一壽さんと、和合友の会の塚田昌久さん)   その時に、昨年12月19日に行われたWAGOの「神社で目覚めよ!」の環境シンポジウムで安倍...

「我」を捨てること、難しいですよね。

  「我を捨てる」、無我になる。 この世の中で、「我」そのものを捨てることってとっても難しいですね。   季刊誌JAPONisme(日本のこころと文化を伝える)の巻頭に「自分が、自分が」という考えを捨てる」というお話がありました。   仏教のもっとも基本的な教えは「無我」の教えです。 お釈迦さまは、それまでインドで力を持っていたバラモン教が固執した「我」というものを否定されました。 人間は「我」を捨てることによって救われる、そこにしか救いはない、と説かれたのです。 無我というのは、非常に傲慢な思想です。...

日本の心を大切にしたいと感じる5つのわけ

日本の心を大切にしたいと感じる5つのわけ
海外からの観光客が年々増加傾向にありますが、日本に来て感じることは景色が綺麗だけではなく、日本の人々が親切で優しかったと耳にすると嬉しくなります。 遥か遠くの国からやって来た場所で、心細くなることが多い旅行でも、丁寧に接してくれる日本の心遣いに関心が向けられていますよね。 おもてなしは日本の心 「おもてなし」と言う言葉がありますが、これは日本ならではの思考の象徴とも言われています。 相手が喜ぶことを考えて最大限の心遣いを行う、優しさと思いやりを込めた気配りです。 来客を招く時に、相手に対して失礼にならない態度を心掛けますよね。 掃除をいつもよりも念入りにする、おいしいお...

【黄檗禅の精進料理】美食と和装で感じる、禅の心

  【黄檗禅の精進料理】美食と和装で感じる、禅の心 (詳細:https://www.facebook.com/events/436595173399061/)   ありがたく大好評をいただき、2回目の開催。 今回の共同開催者は、2017年2月に待望の着物デビューを果たした京都家紋研究会会長にして家紋芸人Yuya Morimoto氏。 家紋の切り口から、福聚山海寶寺と普茶料理を楽しみます。 精進料理でありながら日本におけるダイニングのルーツ、黄檗禅宗の普茶料理。 精進料理なのに、見て楽しめる。 精進料理なのに、味わって楽しめる...

叔父の教え 「進化と順応」

  叔父の本、「神道<いのち>を伝える」より。   約三十八億年前に地球上に生物が誕生し、進化した生物だけが生き残っておりますが、進化しなかった多くの生物は現在、地球上におりません。 どういう生物が進化できなかったかと言うと、その時代で最も大きく、最も強い生物たちであり、それらは現在一匹も地球上に存在しません。 なぜかと言うと、体が大きく強いと、どんな生物にも勝つことができる。 自分の思う通りにエサをとることができる。 そうなると、一件非常に強くて生き残るようにみな考えますが、こうなった生物は、環境の変化に順応するということ...

瞑想とはどういうもの?瞑想にまつわる5つのこと

瞑想とはどういうもの?瞑想にまつわる5つのこと
瞑想とは、目を閉じてあぐらをかいて・・・というイメージがありますが、よくわからないという方が多いかもしれません。 日常で瞑想を行うことがほとんどありませんが、女性に人気が高いヨガには、瞑想が含まれているということで知られています。 瞑想とは、無心になること。 無心になること・・・と言われても、たくさんの情報量の中で生活をしていると、無心になれる機会がほとんどありませんよね。 いろいろな音や色があって、無心になるよりもいろいろなことを考えてしまう事の方が多いのではないでしょうか。 瞑想はインドから 瞑想とは、インドから伝わってきたと言われています。 ブッタの時代には...

素敵なお話し 神宮礼讃 光の道

    「和」と神社の幸せ情報誌「WAGO」の第23号に式年遷宮の撮影を行う稲田美織さんの素敵なお話がありました。   かっては自然に生かされ、それを感謝するという、世界中の人類が皆持っていた感性であったが、現代社会では皆それを忘れてしまったかのように見える。 今後再び、その感性が非常に大切なものになっていくだろうと直感する。 神宮が2000年以上続けてきたことは、これからの世界が求める光の道となるのではないか。   1540年前に天照大御神のお告げによって、丹波の国から豊受大御神が天照大御神の大御...

日本語が世界を救う! 国や言葉は違っても、結局我々は繋がっている。

(写真は葉室山浄住寺の亀甲竹)   「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」という本(著:金谷武洋さん)。 日本語の素晴らしさをカナダでの日本語を教えながら感じられたことが書かれています。 その中に   「2007年の夏に、久しぶりに訪れた広島で私は、「世界平和への思い」を強くしました。 具体的には、平和公園の中の慰霊碑の碑銘「安らかに眠って下さい、過ちは繰返しませぬから」を見た瞬間です。 以前から、この二つ目の文を巡って「一体、過ちを繰り返さないと誓っているのは誰なのか」という問題が起きたことは知っていましたが、その日...

叔父の教え 「ホーホケキョ」

  浄住寺でも、そろそろ鶯の鳴き声が聞こえてくること。 春はすぐそこまで来てますね。   叔父の「にほんよいくに」より。   まだ少し寒い春さきに、神社の森を歩いていたら、「ホーホケキョ」と、遠くで鳴く声がした。 「あら、うぐいすね。」と、お母さんが言うから、みんな耳をすませた。 「ホーホケキョ」今度は、はっきり聞こえた。 「ああ、聞こえる。うぐいすが鳴くと、なんだか春らしい気がする。」 お父さんも、いっしょうけんめいうぐいすをさがすけど、なかなか見つからない。 すると近くに木のえだから、「...

「はい」の返事  叔父の教え 絵本「にほんよいくに」

    「はい」って明るい声で返事してますか。 「えっ~、だって~」と言う返事になってませんか。 「はい」という言葉にも素敵な教えがあるのですね。   叔父の絵本「にほんよいくに」4巻より。   うちのお母さんは、お父さんからよばれると、「はい」と、明るい声で返事をしている。 いつも、にこにこして返事をしているから、ぼくはすごいなあと思っていた。 いつかまねをして、お母さんたちをおどろかせてみよう。 こっそり妹にも教えていたら、ちょうど台所から声がして、「二人とも、おやつがあるから...
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