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和の心

かたよらない こだわらない とらわれない  薬師寺官主 村上太胤著

  「般若心経」は宗旨、宗派を超えて読まれているお経でありますが、そのなかで説かれている教え「空(くう)」の心とは、簡潔にいうと「かたよらない こだわらない とらわれない」という心です。 悩み多き現代社会にこそ必要な教えではないでしょうか。 ものやお金、情報という目に見える「色(しき)」の世界に生きている私たちに、反省や気づきの心を与えてくれる教えなのだと私は考えます。 「般若心経」の教え、すなわち波羅蜜多(はらみった)の実践こそが、現代を力強く生き抜くキーワードになると思います。 (「はじめに」より)     ...

これからは心の時代

  今日は重陽の節句。 古くから不老長寿、繁栄を願う行事をしてきました。 いつの時代も同じことを願っていたのですね・・・・・ いやいや違いますよ、不老長寿といっても自分の不老長寿ではなく、子どもたちのことを祈ってましたし、繁栄も秋の収穫が実りますようにと。 自分のことで祈ってるのはないのですね。 家族、村、集団、多くの人たちが幸せでありますようにと願っていたのですね。   先日お会いした、薬師寺の村上官主さまの「かたよらない こだわらないとらわれない 」というご本にこのように書かれていました。   お釈迦さまは最初のお説法で「苦諦(くたい)...

自分の幸せよりも大切なもの。

  自分の幸せよりも大切なもの。   人は、結婚や子供を持つことなど、今の価値観の中での幸せと言われているものに、心奪われがちですが、古来の日本人は自分自身の幸せより、人の幸せを願っていたのではないか。 と、私は感じています。 伊勢の遷宮、出雲の遷宮や、お祭りなどの行事などを、利益に繋がる仕事よりも大切にしていたのは、目に見えない尊いものを信じ、敬い、大切にしていたのではないか。 利益やお金、名誉よりも大切なものがあるのを体感し、敬い、恐れ、信じていたから、何千年もの間、その念い(おもい)が受け継がれてきたのではないか。 と私は感じています。 自分の...

日本人の道徳を意識して。

  世界の政治的経済的環境は激しく動いています。 そうしたなかで、これから日本の果たすべき役割はなんなのでしょうか。 最近よく言葉にすること、「もはや経済・お金の時代ではなく、心、目に見えないものまでにも感謝する思いの時代になる」と。 世界の中で日本の存在はじつに大きなものになってくるはずです。 そんな思いの中で改めて教えていただきました。 ジョージタウン大学教授のケビン・M・ドークさんの本「日本人が気付かない世界一素晴らしい国・日本」より。     西洋人は、日本の道徳に興味があります。 中国は儒教などの道徳がいろいろあるし、韓国は宗教に...

「和」を貴ぶこころ

  私が尊敬する白山先生の皇學館大学退任記念に書かれた「神道論集」。 今の時代だからこそ、多くの方に読んでいただきたい「和のこころ」が全編にわたって書かれています。 今日は、その中の一つ「「和」を貴ぶこころ」です。   「和」について、谷省吾皇學館大学名誉教授が、その著「神職の立場」で神職の職務を説明して「ナカトリモチ」とされるなかで「家伝」に記載の「和」の語を紹介されている。 同書は「藤氏家伝」ともいわれるが、そのなかに、藤原氏の前身を記して中臣氏であるとし、そして中臣氏とは何かを記して「その先は天児屋根命より出づ。世々、天地(あめつち)の祭りを掌(つかさ...

「生きる」とは。

  私が尊敬する白山先生の皇學館大学退任記念に書かれた「神道論集」。 今の時代だからこそ、多くの方に読んでいただきたい「和のこころ」が全編にわたって書かれています。 今日はその中の一つ「生きる」とはです。   神道は「生きる」ということと深く関わっている。 「清らかに」とか「感謝して」とか「正直に」ということが、神道の目標として掲げられるのは、これらが、生きるための課題であるからである。 伊勢神道の教えである「正直者のこうべに神宿る」という説も、現実に生きていて神が宿るのであって、死後、神が宿るのではない。 おてんとう様が空の上から見ておられ、現実に生き...

日本の文化とは「心を分かち合う」文化

  日本に来て50年、元ニューヨーク・タイムズ東京支局長のヘンリー・S・ストークスさんの著書「英国人記者が見た 世界に比類なき日本文化」の中より、2回目です。   日本人が寡黙なのは、日本社会においては、自己主張する必要がないからなのだ。 私は国際人という言葉を、嫌っている。 そろって、軽薄だからだ。 国際人を気取る日本人が、「日本人が黙って意味もなく微笑むのは、外国人から見ると気持ちが悪いからやめるべきだ」というのを、聞いたことがある。 理由もなく微笑むのは、恥ずかしいことだというのだ。 日本人であるくせに、日本が洗練された和の文化であるから、笑みを絶...

「和」の「心」こそ、日本の最大の長所

  日本に来て50年、元ニューヨーク・タイムズ東京支局長のヘンリー・S・ストークスさんの著書「英国人記者が見た 世界に比類なき日本文化」の中より。   文化が、ある国や民族が培った固有な精神生活から発するものであるのに対して、文明は、より便利な道具や手法を使うことによって、民族や、国や、地域を越えて、世界に広がってゆくものである。 日本は数千年以上もの長きにわたって、独自の文化を育ててきた。 日本文化のあり方には、これから世界が学ぶべきところが、大いにある。 西洋に限らず、人類が戦争のない平和な世界を構築して、共存してゆくために、世界は日本のさまざまな長所を...

「足るを知る」忘れた日本へ 2

  先日に続いて。(先日のお話し・http://wanosuteki.jp/post_14358)   茶道を通じて「日本の心」を世界に伝えてきた。 茶道裏千家の千玄室前家元は93歳となったいま、この国の行く末が心配でならない。 日本人が日本人らしさを見失っていると思う。 集大成のメッセージを新著「日本人の心、伝えます」(幻冬舎)に込められました。   先の大戦で、海軍の航空隊に入り、特攻隊員として”死の淵”を覗いた。 多くの仲間を亡くし、自分だけが生き残ったという罪の意識がずっと消えなかった。 悲惨な戦争を二度と起こしてはならない。 だ...

「足るを知る」忘れた日本へ 1

  茶道を通じて「日本の心」を世界に伝えてきた。 茶道裏千家の千玄室前家元は93歳となったいま、この国の行く末が心配でならない。 日本人が日本人らしさを見失っていると思う。 集大成のメッセージを新著「日本人の心、伝えます」(幻冬舎)に込められました。   「おかげさまで戦後、生き残ってもう71年になります。私が言い残しておきたいことを「遺言書」のつもりで書きました。 戦後、日本は高度経済成長を成し遂げ、モノやカネ、情報があふれる世界屈指の「豊かな社会」を築き上げた。 だが、ぜいたくに慣れ過ぎ、日本人が古来大切にしてきた「足るを知る」精神や感謝の心はどこか...

「和」でつくられた日本人の心

  英国人記者、ヘンリー・S・ストークス氏と加瀬英明氏の共著、「世界に比類なき日本文化」より。   ストークス氏は、日本が世界でただ一国、和の社会を形成しており、日本語の和や、心という言葉を、そのまま英語や、外国語に訳することができないと、説いている。 日本人の心が和によってつくられ、心が和をつくってきた。 私たちが日常、当たり前のことだと思っている和は、日本だけに独特なものである。 私たちが海外に出て、レスストランや食堂に入ると、アメリカでもヨーロッパでも、中国、韓国でも同じことだが、日本とちがって、客がみな大声で話しているために、たじろいでしまうものだ。...

朝がた・夕がた 自然を大切に

  西洋の考え方では、物事は白か黒かはっきりと区別され、論理的な物言いや意見を堂々と述べることが重要です。 そこで意見をあまり言わない日本人は、国際的な場面で何を考えているのか分からない、しっかり意見を述べるべきとしてきされるのです。 たしかに、すべてを対立の関係でとらえれば、分かりやすいように思いますが、自然の世界は何でも割り切れるようには、なっていません。 そして日本人はもともと、物事をはっきり分けてしまわないで、昼から夜になると夕方とか、夜が明けて昼になっていく朝方というような曖昧なところに、真実の世界を見出すという独特の考えを持っていました。 元旦の初日の出や、...

大切なのは心  端午の節供の日に

  今日は端午の節供、「端」は物のはし、つまり「始り」という意味です。 改めて和の心、始まりの意味も込めてご挨拶申し上げます。   今まで、多くの皆さまがたのお力添いの中、和の素敵の名で三年半進めてまいりました。 当初、まだまだ和のことを知らない私、とにかく見て、聞いて、行ってみて、素敵な和のこといっぱい知りたくて知りたくて。 その過程で学んだことをこのサイトに書かしていただいてきました。 もちろんまだまだ学ぶことばかりですが、学べば学ぶほど感じることがありました。 それは、それぞれの学びの中で型はもちろん大切ですが、もっと大切なもの、「心」がたくさんあ...
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