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和の心

和の心 「お蔭と感謝」 本居宣長より

  「みくまりの 神のちはひの なかりせば うまれこめやも これのあがみは」 (現代語訳:吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)の神のおかげがなかったら、私はうめれていただろうか、きっと無理だったろうな) (寛政十一年若山行日記)   この歌は吉野水分神社への三度目の参詣をした七十歳のときの作で、これが最後のお参りになるかもしれないという思いがあったのでしょう。 宣長は、父がこの神社に祈願して授かった子どもです。 養子の大平が描いた「恩頼図(みたまのふゆのず)があります。 「恩頼」とは、本来は神のご加護、お蔭のことですが、その観点から眺めた宣長の系譜です...

和の心 「わが心清め清めてよく見れば まことは神も我が心なり」

  <橘弘政・心の百首より> 神とは何ぞやの問に答える道には色々ある。 「自心即神」であると答へるのもその一つである。 卜部兼俱(室町時代の神道家)は「心は神明の舎(みあから)であるといった。 神の存在を認識するのは、自分の心に外ならないことをいったものである。 デカルトは「我れ思ふ故に我れあり」ともいったことの深い道理がここにある。 神のありやなしやの問答は、その人の心が、これを問題にしているのである。 その意味に於いて、心こそは神に通ずる肝腎な通路だといへる。 心の奥底にひそむこの霊智を、早く見出し、霊眼の早く開けた人の人生ほど、幸福にして、幅広いものはない...

「むすび」とは 「ムスコ」と「ムスメ」

  わたしたち日本人は、年が明けるとまず氏神様や崇敬する神社にお参りして、1年間家族を見守り続けてくださったお札やお守りに感謝を込めてお納めし、神様にご奉告します。 また新たな年のしあわせを祈念した上で新しい守札を授かります。 神様に新年のごあいさつをして初めて1年のすべての行事が始まります。 家庭では注連縄を張り替え、門松を立て、神棚や床の間に鏡餅をお供えしてご先祖様の神霊や家庭のなかをお守り下さる「歳神様」をお迎えします。 これは、自分自身や家庭が常にすがすがしくあろうという気持ちと、私たち日本人が古くから神様とのむすびつきをもっとも大切にしてきた例ですが、神様はい...

「汝(なんじ)自身を知れ」とは。

  1月15日が先人式と思って過ごしてきた私ですが、もう成人式は終わってしまったのですね。 成人式はやはり1月15日がいいと思うのは私だけ? さて、成人を迎えた皆さんにとっても素敵な言葉がありましたので贈りたいと思います。   元皇學館大学学長でいらっしゃった谷省吾先生が書かれた「神を祭る」という本から。   皆さんは「汝自身を知れ」ということばをご存でしょうか。 汝自身を知れ---お前はいったい何ものであるかを、しっかりしれということです。 これは大昔のギリシャの諺でありますが、古今東西通用する非常に大切な教えであるかと思います。 私ども...

叔父の教え 日本という島は素敵。 

  東・西・南・北 春・夏・秋・冬 海・川・山・森 陽・月・星・空 もっともっとたくさんのありがたい自然に、目に見えないものまで感謝してますか。   叔父のお話しより。   日本の国がどうしてこんなに環境がいいのか? それは、日本列島の現われ方、さらには地球の位置などのさまざまな神秘的な条件が重なったからだと思います。 今から約三万年以前は、氷河期の地球はまだ寒くて、海の水面が今よりも100メートル以上低く、日本列島は大陸とくっついていて、北方からも南方からもたくさんの人が移動してきました。 ところが二万年くらい前になると地球が温暖化し...

日本人の原点

    我々の祖先が伝えてきたことには、世界に誇るべきすばらしさが、たくさんあります。 その一番大きなことは「共生」という生き方です。 共生とは、ただ単に自然と一緒に生活しようというだけではなくて、相手のすばらしさを認め、それを褒め称えて、相手とひとつになろう、という生き方です。 自然の山や木々なども一つになって、どのようにしたら自然が喜ぶか考え、自然を利用するときもけっして破壊するようなことはしてきませんでした。 共生は、自分のことを押しつけることではなくて、共に生きていくのに、お互いのことを考えて、一つになるということなのです。 そうやってきたので日本...

叔父の教え 「食料と神さま」 絵本にほんよいくに

  食べ物は自然の土地から与えられたものですから、最も神さまに感謝しなければならないものです。 神社でお祭りの時、神さまにお供えをする神饌(しんせん・神さまの食事)は、とても大切なものなので、神職はお盆などにのせて神饌を運ぶとき、自分の息がかかると神さまに失礼だと考えて、息のかからない目の高さにささげ持ち、神さまにお供えをしています。 これはいかに食べ物を大切にし、こん食べ物を与えてくださった神さまに、感謝しているからということをあらわしています。 現在は日本の経済的な豊かさから、外国からどんどん食糧が輸入されてきますが、日本に食糧を輸出するために、外国では大規模な農地開...

おもてなし

  「心の荷物をおろす場所」 (丹生川上神社下社 皆見元久著)より。   おもてなしは決してお金をかけることではなく、そっと心を添えること、そして気づかれないこと、相手の気持ちの揺れを最小限にとどめてもらうこと、それが本当のおもてなしだと思います。   平成十八年、おもてなしの本来の姿を求めて奈良に「リストランテ直会倶楽部」を設立しました。 きっかけは、日本の精神文化を学びに来日していたイタリア人アンドレア君との出会いです。 彼の「今日の日本には自分たちが思う日本人がいない」という言葉が胸を刺しました。 そんな彼をマネージャーに迎え、日本人の心...

迷った時は原点に立ち戻るのが鉄則3 「先義後利(せんぎこうり)」

  昨日の続き。 元春日大社権宮司・岡本さまより。   それから、こんなこともあります。 現在、春日大社では二千基に及ぶ石灯籠の精密な調査を行っていますが、ここでも日本人の特質を垣間見ることができます。 昭和五十七年に、はじめて石灯籠の祈願文に「商売繁盛」という言葉が使われるようになります。 それ以前は、「商売繁盛」という祈願のために寄進された石灯籠は一基もなく、「諸国客衆繁昌」という銘文が刻まれたものが数基あるだけです。 「商売繁盛」は「自分が繁昌しますように」という願いですが先議」は「お取り引き先様がお栄えあそばされますように」という意味になります。...

迷った時は原点に立ち戻るのが鉄則2

  春日大社元権宮司 岡本様のご本「日本人だけが知っている 神様にほめられる生き方」より。   もちろん私は、日本だけが素晴らしいと考えているわけではありません。 国粋主義者になれと言っているのでもありません。 その国にも民族の成り立ちがあり、暮らしや文化や伝統と密接に関わっています。 その経緯を知り、民族の心を理解することで、はじめて民族独特の判断や価値観が出てきます。 それを世界各国が十分承知し、互いに理解し合うという多様な価値観こそが、これからの世界に大事なことだと思うのです。 現代の日本人は国や民族の根本にある...

迷ったときは原点に戻るのが鉄則1

  生きていくためには「誇り」を持つことが大切です。 誇りを持つことと、「慢心」することは違います。 自分の生まれた家に誇りを持つ。 育った郷土に誇りを持つ。 親や兄弟に誇りを持つ。 友人に誇りを持つ。 巣立った学校に誇りを持つ。 そして、自分の職場に誇りを持つ。 これがとても大切なことなのです。 そもそも日本人は、自分の文化や歴史に誇りを持っている民族でした。 今は死語になってしまいましたが、「武士は食わねど高楊枝」という言葉があります。 かつて武士は、貧しくても満足に食事ができなくても、満腹を装って楊枝をほど、武士の誇りを大切にするということわざです。...

大切にしたい にほんのたしなみ 広田千悦子著

  「たしなみ」という言葉には、いくつもの意味があります。 一つは、「普段の心がけのこと」。 たとえば、女性のたしなみなどと使います。 あるいは、「慎み深くすること」。 または何かについての「心得」。 そして、お酒をたしなむ、お茶をたしなむなど、「好み」や「趣味」について言う場合もあります。 この本で紹介しているのは、食・衣・住・心と四つの場にまつわる「たしなみ」ですが、この言葉に含まれるさまざまな要素がまじり合う内容になりました。 知っておくと便利だったり、何気ない日々がもっと楽しくなる、普段の暮らしに息づく工夫や知恵。 これらを見つめなおしていると、自然と浮...
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