熊野古道 書巡礼プロジェクト「天と地」 by 柏木白光さん

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日本最古の神社とされる熊野市有馬町の世界遺産「花の窟(いわや)」。神々の母イザナミノミコトがまつられた高さ45メートルのご神体の前で祝詞を上げ、素足になってひざを折り、筆を墨に浸す。

大分県中津市出身の女流書家柏木白光さん。

墨や岩絵の具を使い、自然から伝わってくるメッセージを詩と絵で表現する「墨アート」で知られています。

いにしえの自然と信仰が残る熊野古道に魅せられ、2009年6月から、紀伊半島の聖地を訪れる「書巡礼」を始めました。

花の窟には、秋の例大祭「お綱掛け神事」が行われる10月2日に、11年から3年連続で足を運び、「花祭り」と題した作品2点を書き上げました。

イザナミノミコトが女神であることから、平安、鎌倉時代の歌人・西行と現代の女流歌人・小黒世茂の歌を組み合わせたといいます。

和の心 20150611 白光3

太古から日本人にとって聖地であり続けてきた紀伊山地。そこには、熊野へつづく6本の道があります。

日本古来の神の住む「伊勢路」
その昔 京の院や貴族の参詣ルートだった「紀伊路」
庶民や文人墨客が枯木灘を愛でながら歩いた「大辺路」
修行者を守る神々が住む「中辺路」
空海が開いた修験道の霊場 高野山とをむすぶ「小辺路」
仏教文化が栄えた奈良・吉野とを結ぶ「大峯奥駈道」

なにものにもとらわれることなく太古から続く大地のささやきに耳を澄まし太古から続く大地をなでる風に身をまかせ、柏木白光さんは2009年より、その聖地にて5年の歳月をかけて作品を制作してまいりました。

2014年1月に開催した展覧会『柏木白光 墨アート展「天と地 ~熊野へ捧げる書巡礼~」』では、集大成ともいえる作品の数々を展示しました。

そして、2015年5月には制作の舞台である三重県伊勢市、そして和歌山県熊野本宮での展覧会が開催されました。

和の心 20150611 白光5

柏木白光さんより

私は書家であった祖父、父より三代目として幼い時より書の技法を学びました。

「守・破・離」の修行の教えを奥義として、書家としての基礎の「守」、自分自身の作品の創作は「破・離」へと、色彩感覚や絵画的な要素を取り込み、より親しみやすく斬新な表現を追求して参りました。

文字は、太古から伝わる呪的な儀式や神の啓示を伝える手段として登場し、自然や人間の姿をデフォルメしたシンプルな形に造形され、思想を表現し、記録する手段として発達しました。

今、太古から積み重ねられた人々の想いに、現代を生きる者の想いを重ね、立体的で圧倒的な臨場感をもった作品を残したいと願って制作しています。

和の心 20150611 白光2

「書」とは何でしょうね?

最近、書家と名乗る若い方がたくさんいらっしゃいます。

いろいろなパフォーマンスを繰り広げていらっしゃいますね。

「書」だけではないですが、人さまに見ていただけるようになるには長い長い年月の積み重ねが必要ではないでしょうか。

人生50を過ぎてやっと、何かが少しわかるようになるといわれます。

そこには魂を宿らせることがやっと少しですが出来るようになるのではないでしょうか。

それも、日々の積み重ね、精進そして研鑽が積み重ねられて。

何かを極めるとはそれだけ大変な苦労がいると言うことですね。

 

 

 

 



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