和の心 20150811 春日大社

鎮守の森 「にほんよいくに」より

 

春日大社の、うしろにひろがる、かすがやま。

ここは神さまのやまだから、ずっとながいあいだ、人が、やまにのぼりませんでした。

いろんなしゅるいの木が、おもいおもいに、はっぱをひろげています。

おおきな木も、ちいさな木もあって、とおくからみると、もこもこっとしたかたち。

やまには、しか、いのしし、むささび、とりや、むしも、たくさんくらしています。

きっと、やまにくらすいきものたちは、すぐしたにひろがる、にんげんたちのまちを、おもしろそうに、みているだろう。

 

昔から日本人は、いろいろなところに神様をお祀りし、神社を創ってきましたが、それは、便利な場所だからとか、環境が良いからお社を建てたというのではありません。

春日大社は今から千二百年前ぐらい前に、関東でお祀りされていた鹿島・香取の神様、また大阪の枚岡から藤原氏のご先祖であるアメノコヤネノミコト(天児屋根命)ご夫婦をお招きして、御葢山の頂上にお祀りしました。

そしてこの御葢山を含む春日の原始林のふもとには、奈良の都が造られ、当時二千万人くらい住んでいたといわれています。

人は水がなければ生きていくことが出来ません。

この春日の原生林からは、とてもすばらしい水が出るということを古代の人々はちゃんと知っていて、そこに神様をお祀りしたのです。

そして御葢山とその周辺を神様の山、神様の森として、人の手を加えることを禁止し、大切な鎮守な森を守り続けてきました。

それは、祖先たちが、「人は自分の力だけで生きているのではなく、周りのものに生かされている」と考えて、人間も自然の中に生きる生命のひとつだという自覚を持っていたからに、他なりません。

そして今でも、この山から湧き出た水は最高の水です。

残念ながら、自然開発によって近くに建物等が作られたために、水に不純物が混じり、生で飲むことは出来ませんが、しかし、水そのものはすばらしい水が出ています。

ですから春日大社の神職は、お祭前の潔斎(けっさい)に、必ずこの水を使っています。

---中略---

ところで、神職は、ずっと鎮守の森に囲まれた神社で生活しています。

境内を清掃し、お社をお清めし、毎日のお祭りをご奉仕します。

いつも自然と一緒に生き、自分のためでなく神様が喜んで下さるためにご奉仕の暮らしをしているので、神職は健康で長生きをする人が多いのです。

よく森の中にはいると、自然のオゾンなどが多くて、森林浴効果で健康になるといいますが、神社の森はそれだけでなく、神様のお力が辺りに満ち満ちているので、それを毎日受けていると、ごく普通に健康で長生きするようになるのだと思います。

どうぞ皆さまにもぜひ、森に囲まれた神社の境内にたびたびおいでになって、神様のすばらしい気を受けて頂きたいと思うのです。

(文:「にほんよいくに」絵本:葉室頼昭著)

 

日本人は古より、素敵でありがたい自然を崇拝し共に生きてきました。

そこには、あたりまえのように、あらゆるものを大切にする心がありました。

だから、目に見えるものも見えないものもこころで「ありがとうございます」と言ってました。

みんなさんは一日に何回「ありがとうございます」と思いますか?こころで言いますか。

きっと「ありがとうございます」がいっぱいの毎日を送っていると幸せなことがいっぱいやってくるのでしょうね。

 

今日も「ありがとうございます」