大国主命の八十神のご兄弟たちの嫉妬

 

「女より男の嫉妬の方が恐ろしい」といいますが、大国主命の八十神のご兄弟たち、この嫉妬の話を読むと、本当ですね。

怖い怖い!

 

和の心 赤猪岩神社




八上比売と大国主命が結ばれたことを知った兄弟神は怒り心頭。嫉妬にかられた挙句に大国主命を殺そうとまで考えます。

因幡国からの帰り道、伯耆の国の手間の山の麓にいくと「この山に大きな赤い猪がおる、わしらは山から追ってくるので、お前は下でそれを捕まえろ!逃したら殺すぞ!」と言われた大国主命、山の麓で猪を待っていると大きな赤い物体が?!

「猪だ!」
そう思った大国主命は、それを抱きかかえ捕まえますがそれは猪ではなく、兄弟神が山上で焼いた真っ赤な大きな岩…
この大火傷で大国主命は死んでしまいます。

これを知った母神「刺国若姫命(サシクニワカヒメノミコト)」が天上の「神産巣日之命(カミムスビノミコト)」にお願いをして、赤貝の「蚶貝比売(キサガイヒメ)」と蛤の「蛤貝比売(ウムギヒメ)」を遣わし治療をさせると、大国主命は元通り元気な体になられたそうです。 

これを見た兄弟神たち、事が失敗したことを知ると直ぐに次の策を考えます。 
今度は山中深くに騙して誘い、大きな木に挟み殺してしまいます。

このときも母神が生き返らせますが、このままだと本当に殺されてしまうことを心配し、
紀伊国の「大家毘古之神(オオヤビコノカミ)」の元へ逃がしました。

ところが、兄弟神たちはそんなことでは諦めません。
紀伊国まで追いかけ殺そうとします。
ここまでする兄弟神を見た母神は「須佐之男命(スサノヲノミコト)」がいる「根の堅州国(ねのかたすくに)」へ逃げる様にと伝えます。

そして、根の国に渡った大国主命はここで、ある女神と運命的な恋に落ちるのです…

よくおもてになる神さまですね。


母の愛とは、古の時より変わらず素晴らしいものですね。
ちなみにお父さんは天之冬衣命(あめのふゆきぬのみこと)

また、神産巣日之命は世界の始まりに現れた「造化三神」(ぞうかさんしん)(天御中主神、高御産巣日神、神産巣日之命のことです)の一柱で特別に貴い神様。
「産巣日(むすび)」という言葉は「結び」の意。
万物のエネルギーを結び、命を生み出す神様と言われています。

でも、造化三神の神々は現れてすぐにお姿をお隠しになったって古事記に書いてあるのになんで頼みに行けたんでしょうね・・・
まあいいか!


伯耆の国は今の鳥取県西部。
手間の山は島根県との県境近くにある南部町にあります。
ここには現在、赤猪岩神社(あかいいわ)という神社があります。
神社の境内には、「大国主命が抱いて落命した」と言い伝えられている岩が祀られています。
この岩は、地上にあってこの地を穢さないよう土中深く埋められ、大石で幾重にも蓋がされ、その周りには柵が巡らされ、しめなわが張られています。
これは「厄の元凶」に対する注意を、子々孫々まで忘れてはならないことを教えています。
「受難」「再生」「次なる発展への出立」の地として、「再起」にご加護を願い赤猪岩神社を訪れる人は、数多であったと伝えられています。