大国主神(オオクニヌシノミコト)の新たな試練

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大国主神(オオクニヌシノミコト)の新たな試練は、

義理の父になった須佐之男命(スサノオノミコト)からあたえられます。

???

大国主神は須佐之男命の六代後の孫にあたるのに・・・
まあいいか、難しく考えないでおきましょう。

須佐之男命は大国主命を試すために蛇の洞窟で、そしてムカデと蜂の洞窟で夜を明かすように求めます。
大国主命は心を通じた須佐之男命の娘、須勢理毘売(すせりびめ)から蛇を追い払う呪力をもった領巾(ひれ)

などのおかげで無事窮地を脱します。

 

和の心 黄泉比良坂

さらに須佐之男命は野原に矢を放ち、大国主命に矢を拾ってくるように命じ、周りから火を放ちます。
大国主命は炎に包まれます。
絶体絶命!
しかし、この危機も不意に現れた一匹のねずみが穴に隠れることを教えてくれて助かります。

まだ須佐之男命は試練を与えます。

無事に帰ってきた大国主命に、今度は頭のシラミを取るように命じます。
その髪の間にはたくさんのムカデがうようよ這っていました。
この時も須勢理毘売に助けらえます。
ムカデに似た赤紫色をしたムクの実と赤土をそっと持ってきます。
大国主命はムクの実と赤土を何度も口に含み、ペッと吐き出しました。
須佐之男命は大国主命がムカデを食いちぎっているのだと勘違いし「うい奴じゃ」とばかり、

すっかり安心して寝込んでしまいます。

さあ、今だ根の堅洲国を抜け出すのは。

大国主命は、安心して寝込んでいる須佐之男命の髪の毛を部屋の垂木ごとに結び付け、大きな岩で部屋の

入り口をふさぎ、須勢理毘売を連れて逃げることにしました。
しかも須佐之男命が大切にしている「生太刀(いくたち)」「生弓矢(いくゆみや)」

「天の詔琴(あめののりごと)」を持っていこうとしました。

ところが慌てていたのでしょう、「天の詔琴」が樹に当たってしまい、大地が揺れるほどの大きな音で

鳴り響きました。

須佐之男命はその音に驚いて飛び起きますが、垂木に髪が結び付けられているので動けません。
その隙に、大国主命と須勢理毘売は遠くに逃げて行かれました。

須佐之男命は黄泉比良坂(よもつひらさか)まで追いかけてこられ、はるか遠くの大国主命に呼びかけられました。
「お前が持っていった生太刀、生弓矢で、兄弟たちを坂の下まで追い伏せ、河の瀬に追い払うのだ、そして、

お前が大国主命になり、また、宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)となって、わが娘の須勢理毘売を后としろ。

宇迦能山(うかのやま)の麓に地中深く太い立派な柱を立て、高天原に届くほど千木を高く立てて宮殿を造り、

そこで国を治めよ。」

大国主命の名はこの時にいただくのですね。
試練をひとつづつ超えることによって新たな名前を授かり、こうして国を治めることに専念されるわけです。

でも、試練はまだまだあるのです。
本当に人間みたいな神様ですね。

写真は東出雲の黄泉比良坂。
http://matsue.art.coocan.jp/kabegami/komakitune/komakitune_2010_06.html



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