梵天とはどんな意味?知っておくべき基礎知識について

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梵天という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、どんな意味があるか知っている方は意外と少ないですよね。
梵天とはいったい何か、知っておくべき基礎知識についてご紹介したいと思います。

梵天は神様のこと

梵天と聞いてもピンとこない方もいると思いますが、そもそも梵天とは創造主で仏教の守護神の天部の一柱になっています。
インドのバラモン教の神様ブラフマーが仏教に取り入れたことが始まりといわれています。
梵天はヒンドゥー教では、ヴィシュヌ、シヴァ並ぶ三大神様の一つとして崇められてきました。

仏教では守護神として「梵天」の名前で称されています。
かつて釈迦牟尼が悟りを開いた際、世界に広まることをためらった釈迦牟尼の後押しをしたのが梵天といわれています。
仏教はとても奥が深く、色々な神様がいますよね。
梵天は仏教ととても大切な関係があり、天上界の中でも最高位にあたる大梵天もあります。

静かな幸福に浸る

梵天の神様は幸福の象徴ですが興奮するような幸せを通りこえ、もっと深い場所で静かに心を安定させて幸せに浸っています。
心がほとんど動かない状態で、ほぼ無心状態で得る快楽や喜びは幸せの極限状態なのかもしれませんね。
よく禅を組む人や瞑想をする方がいますが、頭のなかをすべて空白にした状態で静かになることは、本来感じるべき幸せを発見するためにも、現代の私たちに必要なのかもしれません。

梵天という神様は静かに統一した心を大切にされています。
いつも忙しく毎日を送る人達にとって、忘れがちな心の平穏を教えてくれる神様なのでしょう。

帝釈天との関係について

梵天を語る時に忘れてはいけないのが帝釈天の存在です。
梵天が釈迦牟尼の教えを広めた時に一緒にいたのが帝釈天といわれています。
天部の中で最高位といわれる梵天は帝釈天と一緒に祀られることが多く、一対の像として大変有名です。

興福寺では明治時代まで梵天と帝釈天が一組の像として東金堂に安置されていましたが、1905年に疲弊したお寺を支援してくれた実業家の益田氏に、帝釈天がお礼として譲られた経緯があります。
最近はこの離ればなれになった梵天と帝釈天が再会して美術館で展示されるなど、美術家にとっても大変話題になっています。

梵天像を見られるのはどこ?

梵天は漠然としたものが造形化されているので、インドや日本ではそれほど人々の信仰の対象として意識が高まることがなかったといわれています。
しかし日本では美術として梵天像は大変価値あるものとして人気があります。
梵天と帝釈天の一体像が見られるのは、東大寺法華堂、法隆寺、唐招提寺金堂木像が奈良時代から伝わる像として有名です。

鎌倉時代のものとしては奈良の興福寺に像がありますが、この像は普通の人間の姿で作られ頭には宝髪結び、唐時代の貴人の服を着ている点が特徴になっています。
梵天像と帝釈天像は同じ姿で表現されることが多く、どちらが梵天像が見分けがつかないこともあり、帝釈天像だけが革製の甲をつけている場合などもあります。
彫刻像として有名なものは東手の講堂の木像が国宝として知られています。

瞑想で梵天に近づく

宗教のお話はちょっと難しいところがたくさんありますが、現代の私たちが梵天の心に近づくには「瞑想」をすることだといわれています。
静かに無心になると静寂のなかですっと引き込まれていく状態「禅定」というステージがあります。
この状態になると究極の喜びを感じることができるといわれていますが、現代の世界に暮らす私たちにとって、そんな静かな時間を持つ心がけが必要なのかもしれません。

ストレスや悩み事を抱えているときは、静かに瞑想をしてみましょう。
自分にとって本当に必要なものは何か、幸せとは何かを追求してください。
仏教の基礎となるのは「心を浄める」ことです。
私たちは梵天の心を忘れず、日常のあらゆる困難にも立ち向かえるよう精神力を高めていきたいですね。

 

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