黒椿 「気取らない優美さ」万葉の時代より

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浄住寺の方丈脇に咲く黒椿。

黒椿といいますが、黒色の花の椿ではなく、ワインレッドのような濃く深い赤色のような色の花の椿です。

黒椿の花言葉は、「気取らない優美さ」。

優美とは、上品であり美しいという意味合いの言葉。

本当に花言葉がぴったりな黒椿です。

 

 

椿は古事記にも登場し、古くから神聖な樹木として扱われていました。

 

万葉集には椿を織り込んだ歌が9首あります。

その中の一つ、第二十巻-4481 大伴家持(おとものやかもち)の歌。

「 あしひきの八峰(やつお)の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君」

解釈は

山の尾根に幾重にも重なるように咲く椿。
その椿を貴方さまは庭にお植えになったのですね。何と見事なこと!
つくづく見ても見飽きることがありません。
そして、貴方さまとも飽きることなく、いつまでもお会いしていたいものです。

 

757(天平勝宝9)年、作者が兵部大丞 大原真人(おほはらのまひといまき)の館の宴に招かれた折、館の庭に植えられた見事な椿を愛でながら主人を讃えた歌です。

当時の椿はすべて山野に咲くヤブツバキと思われますが、草木を自宅に移し替え、好みの庭作りをしていたことを伺わせてくれている一首です。

 



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