「クリスマスと冬至が同じ」って記事を見たので調べてみました。

 

「クリスマスと冬至が同じ」って記事を見たので調べてみました。

現代は太陽暦という暦で、多くの国が過ごしていますが、古は、自然を崇拝して、そこから暦を作ってきたのですね!

もっともっと、古からの自然との共生を知っていかなければならないと、つくづく感じました。

 

 

(冬至の21日、伊勢神宮内宮宇治橋、冬至の日の前後は橋と大鳥居と朝日が一直線に結ばれます)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

http://homepage2.nifty.com/luminaries/nature/nature_041.htm より

 

先ず“暦”とは何かを考えてみましょう。

 

言うまでも無く、暦は人間が行動する時の時間的な物差しですから、普遍の暦がある必要はありません。
イスラム諸国や中国・台湾などは独自の暦で年中行事を行っているのは、ニュースなどで報じられるのでご存知かと思います。
日本にも、日本書紀が伝える西暦紀元前660年神武天皇即位の年を皇紀元年とした暦があります。

 

暦の元年はそれぞれの国の神話に基づくものが多いようですが、ただ、地球上に住んでいる限り
1日、1ヶ月、1年という名称はともかく、その繰り返す周期は太陽と月に決められてしまっています。

 

また、暦には、太陽を基にした“太陽暦”と、月を基にした“太陰暦”がありますが、太陽暦を採るか太陰暦を採るかは、主に宗教と狩猟民族か農耕民族かで決まるようです。

 

ここで、月に関係する神話を・・・・
日本神話に出てくる月神は、“月読尊”という男神で、姉である太陽の女神“天照大神”と諍いを起こして仲が悪くなり、太陽と月は同時に現れなくなったという記述があるぐらいです。
そして、日本人が抱く月に対するイメージは、かぐや姫の昔話や月面での兎の餅つきのようにけして悪いものではありません。
しかし、西欧では太陽は善で月は悪というイメージがあったようです。
例えば、ギリシャ神話の月の女神は、貞節なダイアナであると同時に、嵐を支配し、魔女たちの保護者であった恐怖のヘカテで、ハロウィーンはヘカテを祭ったものです。
また、月が精神病を引き起こすと考えられていました。
英和辞書で、“lunacy”と引けば、精神異常,狂気(月Lunaの光に犯されると狂人になるという俗説に基づく)
有名な満月の夜に現れる狼男の伝説には、lunacyの影響があると考えられています。

 

私たちが古代人だとして1年の始まりを何処に置くか考えてみましょう。
もちろん、時計や方位磁針(コンパス)はありません。
太陽を直接観測するのは眩しいし、太陽と地平線との成す角度を求めるのは非常に難しいです。
で、思いつくのは太陽が作る陰です。
平らな地面に1本の棒を立て、その棒が作る陰の軌跡を調べれば、真南が判ります。
1年中、陰が最も短い向きが真北ですから、その反対側は真南です。
その真南の位置で最も陰の長い日が“冬至”で、最も陰が短い日が“夏至”です。
冬至は太陽の高度が最も低いので陰が長く、夏至は最も高度が高いので陰は短くなります。
このように、冬至と夏至をどちらかを1年の始めにするのが観測上便利です。
2者択一ですから、どちらを1年の始めにしますか?
当然、冬至になります。
夏至はこれから日が短くなり、草木は枯れるのですから相応しくありませんが、冬至は、これから少しずつですが日が長くなり、しばらくすれば草木も萌えてきます。

 

という訳で、昔々は、冬至を年始めとしていました。
中国では、前漢(紀元前202?後8)以前の年始めが冬至でした。
(中国に由来する占いは、現在では“春分”を年の始めとしています)

 

今度は、“クリスマス”を考えてみましょう。
クリスマスは、キリストの生まれた日とされています。
聖書に拠れば、天使ガブリエルがマリアに神の子が宿ったと告げた、いわゆる「受胎告知の日」は、3月25日で、
それから9ヶ月後の12月25日に生まれたとされています。

 

クリスマスにはもう一つの意味があります。
ギリシャ神話にはクロノスという神が居ました。
クロノスは、ゼウスに追われてイタリアに逃げ、サトゥルヌスという神になり、人間に農業を教えました。
それを感謝し、古代ローマでは12月17日から7日間にわたって人々は贈り物を交換し、ローソクに火を灯し、サトゥルヌスを称えお祝いしました。
このお祭りの最終日がクリスマスで太陽神ミトラ(注8)が復活する冬至の日に合うように計画されました。
後に、ミトラはキリスト教徒によって葬り去られました。


しかし・・・・・
キリスト教徒にとっても、この世の太陽であるキリストが復活する日は、実際の太陽も復活する冬至である必然性があったのです。
現在、クリスマスと冬至の日付が合わないの計算上の狂いだそうです。