昨日は事始め、年を越すために少しずつ準備をはじめる日。

 

昨日は事始め、年を越すために少しずつ準備をはじめる日。
七十二候では「熊蟄穴(熊穴に蟄る、くまあなにこもる)」

熊が冬眠のために掘った穴にもぐり込む頃です。
冬の寒さもまだまだ序の口、続いていきますね。

 

和の心 七十二候 熊



人間の世界ではそろそろ年末年始を迎えるための準備が始まって、忙しさのあまり、冬眠する動物をうらやましいと思っている方もいらっしゃるのではないですか。

寒空でも季節の動きはどこかにあるはず。
アンテナを伸ばしてみると枇杷の木に目が止まりました。
葉が集まっているところにごわごわとしたものが付いていたからです。
なんだろうと思って近づくと花でした。

6月頃に実を付ける枇杷がこんな寒い時期に花を咲かせていたとは知りませんでした。
背伸びをして手を伸ばして枝をくいっとひっぱり、花の香りを嗅いでみると、枇杷の種で作った種酒の甘い香りとそっくり。
茶色のごわごわとしたものに包まれて、あまりスマートな花ではありません。
遠くから見たら花だと気づかない方もいらっしゃるでしょう。
でも、寒さの中でじっと見ているうちに純白の花の周りに付いているそのごわごわとした茶色のものが、花を寒さから守る紳士のコートに見えてきました。

(文:くらしを楽しむ七十二候、広田千悦子)