美しいおじぎは礼を重んじます。

 

美しいおじぎは礼を重んじます。

火曜日は日本の素敵なお話。

 

和の心 おじぎ

 

おじぎというのは、礼を尽くすことですね。
頭を下げるのは、へりくだっているのではなく、「和」を求める古代から伝わる所作です。

 

おじぎは相手によって、「真・行・草」の三段階に分かれます。
真は最敬礼、行は敬礼、草は礼を示します。
これは漢字の「楷書・行書・草書」と同じ考え方。
つまり、おじぎにも、あらたまった礼と、ていねいな礼、親しみのこもった礼があるということです。

 

たとえば軽く頭を下げる会釈のとき、歩きながらより、一度立ち止まってからおじぎをします。
簡単なあいさつでも相手への敬意が充分に伝わります。
ただし、目上の人へのあいさつの場合、会釈では失礼になります。

 

座礼の場合も律令と同様、おじぎの深さは三段階に分かれます。
正座して手をつき頭を下げるとき、一番深いおじぎは、相手の膝元に目線を落とします。
次に深いものは、目線を相手の胸元に、一番軽いおじぎでは、相手の口元あたりに目線を向けます。
このとき首だけ曲げるようにならず、上体ごとおじぎします。

 

単に頭を下げればいいのではなく、呼吸までも重要で「礼三息」といいます。
息を吸う動作に合わせておじぎをすると美しく見えます。

 

「礼三息」のおじぎとは
1.相手を見ながらあいさつの言葉を述べ、息を吸いながらおじぎをします。
2.手のひらを畳につけ、ひざ元の畳の目が見えたら息を吐き、心で三つ数えます。
3.息を吸いながら、ゆっくりと上体を起こします。手は手首からひざの上に戻します。

(文:礼儀作法としきたり、坂東眞理子)

 

礼儀作法って「和」の心と形を身につけることですね。
でも、今の世の中、しきたり、行儀、礼儀作法というと、苦手意識をもってしまい、「めんどう」「わずらわしい」「古くさい」などと拒否反応を示す人が多いようです。

昔からあたりまえに教えられていた、あたりまえのことなのに。
なんで今、出来ないんだろう、いや、知らないんだろう。

外国の人から見たら、日本のこの礼儀作法、お行儀がとても美しい所作に見えるのに!
もっともっと誇りを持ってほしいですね。
こんなに素敵な礼儀作法を。