「はな」といえばどの漢字を思い浮かべますか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

 

今日は「はな」
「はな」といえばどの漢字を思い浮かべますか?
鼻・花・端などなど。

木曜日は私の大好きな、中西進さんのひらがなのお話。

 

和の心 スサノオノミコト

鼻というのは、顔の真ん中に突き出ていて、呼吸をつかさどる重要な器官です。
人間は呼吸をすることで生きているわけですから。
鼻は、生命活動の中では最も優先的な、命の根源、いわばトップの存在です。

そういうものが「はな」。
植物の枝先に咲くのも「はな(花)」。
そして岬の突端の事を「はな」ともいいますね。
すべて同じです。
いろいろと探してみましょう。
たとえば「はなからバカにしている」と怒ったり、「しょっぱな」「上がりばな」「(下駄の)はなお」といったり・・・・

漢字では「鼻」「花」「端」と、さまざまに書き分けますが、まずどう発音するのかを考えることが大切です。
私たちはつい、どういう漢字を書くのかをきにしてしまいます。

さて、神話の世界では、太陽の神様や月の神様が目から誕生するのに対し、スサノオノミコトは鼻から生まれています。

スサノオノミコトは暴力の神様で、腕力だとか身体的な強さだとか、そういう生命力の象徴だからこそ、目ではなく呼吸器官の鼻から生まれます。
この暴力的な神様につけられた「スサノオノミコト」(スサの男神)という名前自体、その猛々しさを示しています。

サ行音は摩擦音ですね
ことに「す」で始まる古いことばには、激しい動作を表すものが多いです。
「すさまじ(凄まじいの古語)」「すごむ(凄む)」などもそうです。
どの言葉もそうですが、日本語も音のもつ語感から離れられないのです。
そういうことに注意して日本語を見ていくと、さまざまな発見があるのでしょうね。

それにしても鼻とう器官は、顔の中でもとくに動物的で、グロテスクな感じを与えますね。
やけに目立つし、忘れられなくなるような存在でもあります。
そこで、鼻学という学問分野が成立するほどさまざまな考察があるし、古今東西の文芸作品にも、たびたび登場します。

ゴーリキーの「鼻」や芥川龍之介の「鼻」など、鼻をテーマにする作家も大勢います。
それはやはり、鼻が肉体的な生命と直結する器官だからでしょう。

芥川龍之介は、自殺する直前に「水ばなや、鼻の先だけ、くれのこる」と書き記しています。
これを医者に渡してくれと妻に託したあと、二階に上がり自害しました。
「鼻の先だけくれのこる」とは、体は全部死んでしまったけど、かろうじて息だけはしている、ということです。

鼻は何といってもやはり、生命の源だったのです。
(文:日本語のふしぎ・中西進)

「はな」一つでこんなに書くとは思っていなかったです。
書きながら、とっても楽しいんでいました。

このお話が正しいかはわかりませんが、古の日本人が漢字が入ってくるまでこんなことを感じながら、言葉に表し文字にしていたのかと想像すると、とっても楽しくなりますね。

そう、すべてのモノをコトを大切にして愛おしく思い、ありがとうございますって思える古の人たちだからですね!

和の素敵:https://wanosuteki.jp/



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

Translate »