千利休 謎多き総合芸術家

 

千利休 謎多き総合芸術家

和の心 2014.01.17


千利休、現代なら総合美術プロデューサー。

安土桃山時代の茶人、現代に至る茶道を大成し、織田信長や豊臣秀吉の茶頭を務めて天下一の宗匠と呼ばれました。

井上靖をはじめ、そうそうたる作家らがその生涯を描き、何度も映画化されたのも、その業績と、秀吉の命による切腹という悲劇的な最期、周囲を彩る豪華な戦国武将たち・・・という要素があるからでしょう。

利休の50~60代にあたる天正年間は、8世紀末ころに中国から入り中世をかけて進化してきた茶の湯が、利休という芸術家によって「茶道」に完成された時代と言えます。

実際に利休が考案したものは数多くあります。
茶室にいたる露地、小さなにじり口、楽茶碗など。
独特の美意識は今もスタンダードです。
むしろ利休によって日本的美の基準になったといえるかもしれません。
革新的だったのは、禅という宗教・哲学的要素を取り込み、芸の域を超えて精神性を持ったところです。
だからこそ武将もこぞって利休の弟子となり、茶道は武家の教養ともなりました。

そのスタイルは「わび茶」と呼ばれますが、利休自身は茶道の精神を「和敬静寂(わけいせいじゃく)」(主客は互いに敬いあって和やかに、茶室や道具は清楚に)としています。

一方で天下人・秀吉の側近として重用され、秀吉の弟の秀長が「公儀のことは私に、内々ことは宗易(利休)に」と言ったほどでした。

陶芸や建築、懐石料理など、利休が及ぼした文化的影響は時代を超え、利休色、利休鼠、利休箸などの言葉にも残っています。
(参考:産経新聞 読めばあなたも教養人 茶道)


利休が残したものって素晴らしいですね。
道を究めるとはこういうこと。
多くの人の心をいとめるのですね。
凡人には無理かもしれませんが、少なくても心の道だけはいつもまげずに歩んでいきたいです。