利休は偉大な経営者でもあった!

 

利休は偉大な経営者でもあった!
当たり前のことを当たり前に行うことが一番難しいですね。

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経営学の父とわれるピーター・ドラッカーが起業の目的は「顧客の創造」であるといい、その中核の機能は「マーケティング」と「イノベーション」の二つだといっています。

利休の言葉とされる、もっとも有名な茶訓「利休七則」のドラッカーとの共通点を見てみましょう。

1.「茶は服のよきように点て」
相手が飲みやすいお茶をたてなさい、ということ。
茶の湯にはお茶は何杯、温度は何度と言ったマニュアルはありません。
相手が欲しているものを察知する能力が求められます。

2.「炭は湯の沸くように置き」
茶人の仕事で、もっとも難しいのは灰と炭の管理。
何十年もかけて整えた灰と炭を絶妙に組み合わせて湯を沸かします。
そのために、昔の茶人は、お客さまが来られない日も湯を沸かして待つ心構えが必要とされました。
当たり前のことを間違いなく行うことですね。

3.「花は野にあるように」
茶席に飾る花は、咲いている花を切ってきたもの。
それを野にあるときと同様に生かせという教え。
あるがままが一番美しい、背伸びはしないこと。

4.「夏は涼しく冬暖かに」
茶の湯には、お客さまに暑い夏をどう涼しく過ごしてもらい、冬にいかに暖をとるかという知恵があります。
お客さまのことをいかに考えているかということですね。

5.「刻限は早めに」
6.「降らずとも雨の用意」
時間に余裕を持ち、不測の事態に備え、落ち着いて行動するための茶人の心構えです。
今でいうリスク管理の教えですね。

7.「相客に心せよ」
人の心の通じ愛が、茶の湯のもっとも大きな目的です。
人が一番の財産ですね。

茶の湯の「心遣い」とは、亭主から客への一方的なサービスではありません。
お客さまもまた、亭主以上の意識を持って応えることで初めて成立します。
これが日本ならではの「おもてなし」ですね。

利休七則とは、ある人が利休に「茶の湯の極意とは何か」と尋ねたときに答えたものとされています。
利休の答えがあまりにも当たり前のことだったので、尋ねた人は「そんなことは知っている」と言いました。
すると利休は「これらをかなえた茶の湯ができるなら、私があなたの弟子になりましょう。」と答えたという逸話があります。


ドラッカーの経営書も「当たり前」と感じるかもしれませんが、当たり前のことをきっちりと毎日積み重ねていくことが、仕事だけでなく生まれてきた価値を作るのかもしれませんね。

学びが多いです。
幸せ!

(参考:日経のおとな「OFF」より)