「晴(はれ)」と「褻(け)」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

 

晴(ハレ)と褻(ケ) 

 

こんにちは。

今日は旧暦の1月6日、月齢は5.2、赤口(甲申(きのえさる))。

 

「晴」と「褻」

一般的には「晴は非日常、褻は日常」といわれます。

 

「晴れの日」ごぞんじですよね。

 

「晴」とは、行事のあるときや、お祝い、お祭りなどの日を指します。

お正月、雛祭り、入学、七夕、お盆・・・

そう、卒業式に着る振袖も晴れの日に着る振袖だか「晴れ着」と呼ぶのですね。

 

「晴れの日」とは

 

「晴の日」「晴れの門出」などの言葉があります。

日本が農耕社会化し、稲作作業の折り目ごとに祭儀が行われるようになりました。

その神事を「晴れ」としたのが起源といわれています。

たとえば、京都の祇園祭は八坂神社の氏子のとっては、大きな「晴」の日です。

60年余り前のことになりますが、お嬢さんたちは、この祇園祭に絽(ろ)の紋付の振袖を着せてもらったのです。

絽の振袖は、盛夏だけに着る礼服です。

絽という夏専用の生地で晴着をつくることなど、今から思えばたいそう贅沢な話ですね。

 

食べることにも「晴」

 

「晴」の言葉を使うのは着るものだけではありません。

食べるものにも「晴」と「け」の区別がありました。

晴れの日の食事は神霊に差し上げる食事と考えられます。

神饌に供えられていた食べ物をお下がりとして食べることが多かったのです。

お正月や雛祭りなどは、ごちそうを作って家族や親族とにぎやかに食卓を囲むけれど、普段はごく質素なものでした。

 

では「褻」とは

 

一方、「褻(け)」とは日常の暮らしのことを指します。

普段の生活の中では、台所仕事も掃除もしなくてはなりませんから、絹の晴着を着ているというわけにはいきません。

働くときは動きやすいものを着る。

だからこそ、晴着を着ることがうれしく、特別な感慨があったのです。

 

晴と褻の区切りがなくなってきている現代

 

「晴」の日には、思い切りおしゃれをしたり、贅沢をしたり、そのために、普段、一生懸命仕事をするのです。

メリハリがあるからこそ、楽しみが際立ちます。

でも、「晴」と「け」の区別が曖昧になってきている現代。

流れていく暮らしにあえて強弱をつけることも、日々を豊かに過ごす知恵なのだと思います。

(参考:日本を知りたい「和の美をめぐる50の言葉」)

 

ありがとうございます。

 

「晴」と「褻」、メリハリがあるからこそ、楽しみが際立つんですね。

3月に入ると卒業式。

この晴れの日は、いっぱいお楽しみくださいね。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

「晴」も大切ですが、毎日の「褻」ももっともっと大切にしたいですね。

 



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

スポンサードリンク
Translate »