素敵な言葉「恐れ入ります」

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素敵な言葉「恐れ入ります」

 

こんにちは。

3日のお雛様の日に、国立文楽劇場大ホールで、山村若女師匠の下、山村流上方舞「第三十回 若水会(おちみずかい)」に僭越ながら、祝言揺「高砂」を男三人衆で舞わしていただきました。

家元も「廓萬歳」で舞われた大舞台。

地歌も、長唄、三味線、囃子方すべてが一流のみなさま。

そんな中で舞っていいのでしょうか。

でも、本当に失礼ながら。

生意気にも「せり上がり」臨場感いっぱいの中、楽しませていただきました。

舞終わって、邦楽のみなさまにご挨拶。

その時に、お一人から「とても品が有り素敵な舞台でございました。矢張り日本の古典芸能を男性がおやりになるのは、嬉しい事で感動致しました。」

 

いえいえ、そのようなお言葉「恐れ入ります」

本当に「恐れ入ります」

 

「恐れ入ります」 敬意を払いながら感謝の気持ちを伝えます

 

「言葉を交わす」というコミュニケーションの基本には、どんなときも相手への敬意がなくてはならないと思います。

「恐れ入ります」という言葉は、日本語独特の表現であり、謙譲とまではいきませんが、相手にきちんと敬意を払いながら感謝の気持ちを伝えます。

さほど大げさすぎず、いちばん無難な言葉ではないでしょうか。

 

「恐れ入ります」という一言には、「ありがとうございます」や「お手数をかけます」など、いくつもの意味が含まれています。

ですから、使いこなすことができれば、これほど素敵な言葉はありません。

 

たとえば「きれいですね」と褒められたら、もし英語であれば「Thank You」と返せばすむところですが、日本語で「ありがとう」と受けたのでは何か不遜な印象を与えかねません。

その点「恐れ入ります」なら、感謝の気持ちに謙遜やはにかみ、相手への気遣いなどさまざまな思いが含まれ、とてもこなれた表現だと思います。

 

 

若い人たちにも覚えておいてほしい言葉「恐れ入ります」

 

もっとも若い人だと、もしかしたら急に改まった感じがして使うのが照れくさい、恥ずかしいと、とまどう言葉かもしれません。

でも、「恐れ入ります」も、あるいは「わたくし」も、社会人としてまず覚えておきたい言葉だと思います。

というのも、仕事上の関係には一定の距離も必要ですし、たとえどんなに親しくさせていただいたとしても、「慣れ」がゆきすぎて「なれなれしく」なってはいけないからです。

 

言葉は、日々使わないことには自分のものにはなっていきません。

どんな言葉でもたびたび使っているうちに、自然とくちからでてくるようになるのです。

日本の言葉にも「和の美」がいっぱいつまってますね!

(本:日本を知りたい 和の美をめぐる50の言葉)

なぜ?「恐れ」なの?

 

何気なく遣ったり聞き流していれば気になりませんが、漢字で書くと「恐れ」とはっきり。

なぜ?「恐れ」なのって、とっても疑問ですよね。

実は、そのまま「恐れる」ということなのです。

相手を怖がっているとは語弊がありますが、「自分が恐れる」、すなわち「あなたには適いません」「とんでもございません」という感じで「恐れ」という言葉から始まります。

自分を下げて、相手を上げるという謙譲語の基本概念です。

「あなたには敵いません」という思いが、相手を敬うことに繋がります。

 

ありがとうございます。

 

今回は、本当にいろいろな体験をさせていただきました。

もちろん自分の舞もそうですが、それ以上に、一つの舞台を行うのにこんなにも多くの人たちの思いが詰まっているのかと。

師匠の当日は、それはそれは周りすべてに気を使って動き回り。

自分のお化粧、着付け、そして本番の舞。

この慌ただしい中、それはそれは、「恐れ入りました」

もちろん、それまでの毎日が、弟子たちのお稽古で、自分のお稽古ができな日もあったとか。

本当に、ありがとうございました。

 

そして、家元をはじめ、地歌、長唄、三味線、囃子方のみなさま。

そして、舞台裏のみなさま。

舞台、照明、音響、狂言、小道具、衣装、床山、顔師、司会、印刷、そして後見の先生。

どれだけの人が、「若水会 30周年」のために、力を尽くされたのでしょうね。

本当に素晴らしい、多くの人たちと舞台。

そんな、「恐れ多い」舞台を踏ませていただきました。

ただただ、感謝!

 

まだまだ日本には素敵なことがいっぱいありますね。

幸せ!

最後になりましたが、遠方よりもお越しいただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

感謝。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 



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