日本の七十二候「霞始めて靆(かすみはじめてたなびく) 」

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霞始めて靆(かすみはじめてたなびく)

 

こんにちは。

新暦2月24日~28日頃は、七十二候の「霞始めて靆」

旧暦で、1月11日、大安(己丑(つちのとうし)

月齢は10.2です。

 

春霞がたなびき、山野の情景に趣が加わってきます。

遠くかすかな眺めが、ほのかに現れては消える移ろいの季節です。

 

「東風ふかば」菅原道真

 

「東風(こち)ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

—梅の花よ。

—春が来て東風が吹いたら、その風にのせて、花のにおいをわたしのところまで送っておくれよ。

—わたしがいなくても、春をわすれてはならぬぞ・・・・・。

 

無実の罪で九州の太宰府に流されることになった菅原道真は、庭の梅の花に言いました。

さようなら、さようなら、と。

親しい、いとしい庭の梅に。

梅の花は、道真を慕って、一晩で九州へ。

すぐにその花を咲かせたそうです。

 

道真の忌日(2月25日)、昨日は京都北野神社の祭礼です。

菜種の花を挿して献じ、花がない時期には道真が好んだという梅を代わりにし、近年は梅花祭りとして親しまれています。

 

霞(かすみ)と霧(きり)

 

薄ぼんやりとたなびく霞と、目の前に深くたちこめる霧。

春には霞といい、秋には霧と呼び分けます。

気象学では視程1キロ以下のものが霧、それより薄いものが霞。

「たちのぼる」は霧には使いますが、霞には使わず「たなびく」はその逆です。

なんとなく遠いはわかっても区別するのが難しいのが霞と霧。

そして夜には霞といわず、朧(おぼろ)と言います。

 

旬の兆しの野焼き

 

春先、晴天で風のない日に火を放って枯草を焼き払う野焼き。

灰が馬や牛の飼料となる草の成長を促し、わらびやざんまいなどの発育を助ける肥料にもなります。

奈良の若草山、京都の大原、山口の萩吉台など全国で行われる春野の風物詩です。

 

ありがとうございます。

 

霞と霧。

「たなびく」と「たちのぼる」。

霞と朧。

本当に日本人の感性は素晴らしいですね。

そして、まだ空気は冷たくても、からだが先に春を受け取ります。

杉の花が咲いて、花粉が飛び始めるころです。

感受性の強い方、お気を付けください。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 



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