「横切りしぐさ」ってご存知ですか?

 

 

「江戸しぐさ」って聞いたことありますか?


「横切りしぐさ」も「江戸しぐさ」のひとつです。

 

 

 

よき商人として、いかに生きるべきかという商人道で、人間関係を円滑にするための知恵でもありました。
江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な時代が続きました。
その平和な安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づきあい、共生の知恵です。

 

大相撲。
関取たちの土俵入り。
花道から次ぎ次ぎに土俵に上る際、右手を手刀のように軽く振る。
審判員や観客の前を横切る挨拶。
この手刀、勝負に勝って賞金の入った包みを受ける前にも見られます。


相撲の神様にお礼を言うしぐさです。


まず左に神産巣日神(かみむすびのかみ)、
右に高御産巣日神(たかむすびのかみ)、
真ん中に天御中産神(あめのみなかぬしのかみ)です。


もともと日本人は刀を単なる武器と見ず、高い精神性の象徴と見る、慣わしがありました。
刀を振ることで魔を払い、退散させる、そんな意味合いもあります。
もっとも、いつも抜き身の刀を振り回しているわけにはいかないです。
そこで登場するのが手刀。


ちょっと目の前を横切って失礼しますよ。
ごめんなさい。
前を通らせてください。
江戸のしぐさは右回り。
手刀は右手で切るものと決まっていました。
元横綱朝青龍が手刀を左手から右手に直されたのも、しきたりに従った結果ですね。

 

しらずしらすに行っている所作にも、深い意味があるのですね。