「扇子」って?

 

昔から使われてきた扇子は、実は日本人が考え出した便利グッズなんです。


中国で発明された団扇が日本に伝わってきてから100年くらいの間に、折りたたんで携帯しても便利に使えるように団扇をもとにして作られたものです。

 

平安時代より昔に発明されたといわれている扇子ですが、一番初めに作られたタイプのものは、同じような厚さと幅に切った木を扇形に夜路ゲルことができるように穴を開け、糸を通して作られたそうです。
現在でも薄く切り、色々な模様が掘り込んである白檀(びゃくだん)の木でできた扇子は人気があります。

 

 

 

 初めは団扇と同じようにあおぐことが目的で作られたものですが、平安時代には女性が顔や口元を隠すために常に常備しているものでした。

 

茶道の中では扇子を敷居にみたてた作法があったり、昔から落語家は、扇子ひとつを使って色々な状況を上手に表現したりすることができます。
また、扇子を使った舞や踊りも作られ扇子の持つ意味は多種多様に広がっていきました。

 

扇子には様々な使い方や意味があり、祭り事や贈り物としても使われることが多くあります。
扇子の使い方にも意味があるというあたり、日本人の風情を感じますよね。
もちろん浴衣や着物のときには、懐や帯にさしておくだけでも風情が感じられてとても粋な感じになります。

 

写真は扇子の糸かけ
飾り扇子や舞扇子などの大きな扇子は九寸や九寸五分がほどんどです。
仕舞に使われる扇子はこれよりもっと大きくなります。


色々な工程で職人さんの手に渡った一本の扇子は、みなさんのお手元に届くまでに最終工程の糸掛けをして仕上がりになります。
この糸掛けは、飾り扇子では飾りに、舞扇子では激しくお稽古して使う扇子は開け閉めする時にどうしても親骨から扇面がはがれます。
ですので絹糸でしっかりと閉じます。
見た目にもスッキリするように扇子のはしに糸かがりをします。熟練した職人さんの手を通して出来る一本の扇子は、普段人の目に入らない所にも工夫が成されています。

 

物を作る人、そして使う人。
作る人と使う人がいて、物が生きてくるんですね。
生きてる物を作らねば!!