行ってみたい「猪目洞窟」(いのめどうくつ)

 

現世から黄泉への入り口「黄泉の穴」と伝えられる「猪目洞窟」

 

天井から水滴がしたたり落ち、波の音だけが洞窟に響き渡ります。
日本海に面した断崖絶壁に、不気味に口をあけているのが猪目洞窟です。

 


 

 


 「黄泉の国は海の向こうの暗黒の世界。二つの世界が接する黄泉の穴は人を寄せ付けない場所だった」(藤岡大拙先生)

 

発見は偶然だったそうで、昭和二十二年、船着き場を整備するため土を掘り下げると、なんと、ポッカリと洞窟の穴が開いたそうです。
弥生時代から古墳時代の人骨が20本近く見つかり、木の棺や貝のブレスレットも出土しました。

 

高さ12メートル、奥行き30メートル。
中ほどまで入ると途端に狭くなり、しゃがまないと進めない。
光も差し込まず、漆黒の世界に一変します。
ちょうど洞窟が狭まるあたりに古びた小さな祠があり、大人の腰ぐらいの高さの杭も立てられています。
洞窟の祠は十年以上前に地元の人たちが別の場所から移してきたといいます。

 

黄泉の穴は今、人々の立ち入りを拒むタブーの世界ではなく、大切な心のよりどころだそうです。
心のよりどころ?
いやいや、イザナギが死んだイザナミを迎えに行った「黄泉の国の入り口」
地元の人もあまり知らない、観光コースとは縁遠い場所らしい。それともほんとに一度行ったら二度と返れない恐ろしい所かも?
でも、行ってみたい。

 

(写真:http://blogs.yahoo.co.jp/takabou1331/29279286.html)