蘇った「ちゃん塗り」

 

 

「ちゃん塗り」ってご存知ですか?

 

60年ぶりの大遷宮を終えたばかりの出雲大社の本殿大屋根の千木や勝男木、鬼板などにほどこされた、伝統的な塗彩方法のことです。

 

 

 

 

千木や勝男木、鬼板などは銅板で被覆されていますが、江戸時代の古文献調査や、明治時代の造営における銅板の分析などの結果、明治時代の造営まで銅板は黒く塗られていたことが、明らかになりました。

 

これは松脂と荏油(エゴマの種子から取った油)を主原料に、微量の鉛などを調合し、黒色の場合には炭を、緑色の場合には緑青を加えて塗料とする伝統の塗彩方法によるものです。

 

昭和の御修造では施されていなかったが、この度の御修造では「延亨御造営のお姿を復活させむ」と千木、勝男木、鬼板などの銅板に黒色の「ちゃん塗り」が蘇りました。

 

また、大屋根妻側の破風板には、神紋をはじめとする銅板の錺金具が取り付けられていますが、この神紋には金箔を使用した錺金が施されました。

 

他の錺金具にも黒や緑色のちゃん塗りがなされるなど、本殿の重厚な趣と神々しさがさらに引き立てられました。

 

匠の技も現代に蘇りましたね!