日本の七十二候 「菖蒲華」(あやめはなさく)

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日本の七十二候「菖蒲華」(あやめはなさく)

「菖蒲」の花が咲くころという意味ですね。

とはいえ、菖蒲の花が咲くのは五月ごろ、よく似た「杜若」(かきつばた)がそのあとに続きます。

この時期咲き始めるとすると「花菖蒲」でしょうか。

 

雨が待ち遠しい農家は、あやめの開花を見て、梅雨の到来を知ったといいます。

菖蒲という字は「あやめ」とも「しょうぶ」とも読みます。

アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの判別は、よく知っている人は一目瞭然だそうですが、素人目にはなかなか見分けがつきません。

分りやすいのは、咲く場所で判別することだそうで、アヤメは山野の草地に咲き、ショウブは水辺や湿地に咲きます。

あやめという和名は、葉が二列に並んでいる文目(あやめ)の意味からとされ、花の外花被の基部に綾になった目をもつことから名付けられたという説もあります。

それにしても、「いずれ菖蒲か杜若」どころか、似ている花がたくさんあって本当に紛らわしいですが、どれも比べられないほど美しい花ばかりです。

 

朝風に帷子軽し花あやめ 露沾

松尾芭蕉とも交友が深かったといわれる露沾。

磐城平藩の藩主になる立場だったが、お家騒動があり、若くして半ば隠居生活のような日々を送りながら句を詠みました。

帷子(かたびら)は、麻で仕立てられた着物のこと。

ジメジメした夜を過ごした翌朝、あやめを眺めていると湿気をどこかへ運んでいくように風が吹く……。

服も心もフワッと軽やかになるような一瞬を捉えています。

 

この時期、風物詩は「金魚」ですね。

鱗が光にあたって、金色に見えるから「金魚」になったとか。

室町時代の明から伝わったものので、庶民に親しまれるようになったのは江戸時代からといいます。

夜店の遊びも変わりましたが、今でも金魚すくいは欠かせませんね。

旬の食材は「みょうが」

ショウガの仲間で、香味野菜としておなじみの食材。

食用として栽培しているのは、世界でも日本のみだそうです。

畑でミみょうがを見たことありますか?

土の下に地下茎を伸ばして広がり、時期になると土から赤い芽のようなものが顔を出します。

これがふだん食べている部分で、花のつぼみのようなものです。

収穫せずにそのままにしておくと、やがて花が咲くそうです。

 

写真は浄住寺の和睡蓮です。

朝に花を広げ、夕にはちゃんと花を閉じます。

自然は本当に素敵ですね。

大切にしなければ。

 

今日もありがとうございます。

(旧文:2013.06.13:再編)

 

 



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