夏の風物詩「風鈴」

 



夏の風物詩に欠かせないものに、風鈴があります。

伝統的な風鈴は釣鐘形の小さな鈴で、ぶら下がる短冊が風に揺れて鳴ります。
「風鐸」(ふうたく)鉄馬(てつば)ともいいます。


 



ガラスの歴史は室町末期、オランダのビードロ(ポルトガル語でガラスのこと)職人が長崎に渡来し、製法を伝えました。
江戸中期に長崎のビードロ師が江戸で実演し、「ガラス風鈴」を伝えました。
江戸末期には職人が長崎へ出かけて技術を覚え、江戸で廉価で発売して江戸中で流行しました。
それが、今日まで伝わっているのです。



風鈴はどんな音でも、文字にするときは不思議にすべて「チリンチリン」です。
最も涼しい音色の表現なのでしょうか。
鎌倉時代には風鐸の音色で風を占ったそうです。
使われる朱色は魔除けの色とあります。



江戸時代には風鈴の振り売りがありました。
千差万別の日用品、食料品を売り声を上げて売り歩く中で、商売の勝負は風鈴そのものの音色だったので、風鈴売りだけは奇声を出しませんでした。



外国人は、風鈴の音や虫の音を騒音と捉えるむきもあるようですが、日本人独特の細やかで風雅な感性は風鈴を愛でることにあらわれていますね。



写真は風鐸です。