「祈りの富士山と木花咲耶姫」

 

 

「祈りの富士山と木花咲耶姫」



今年、世界文化遺産登録された富士山。
この夏も多くの人が、富士山を訪れていますね。


はるか古からたくさんの人々に愛されてきた富士。

 

20130803

 


世界中に知られている日本のシンボルです。
いまは静かにたたずんでいますが、平安時代まではひんぱんに噴火をくりかえしてきまた。
その火を鎮めるために建てられたのが浅間神社(せんげん)。
守り神は木花咲耶姫(こはなさくやひめ)です。



古事記や日本書紀などの神話にのこされている伝説では、夫婦の契りを結んだニニギノミコトの子を身ごもったのに、自分の子ではないのではと疑われた木花咲耶姫。
その疑いを晴らすために自ら放った炎の中で出産することを決意します。
そして無事に三人の神々を生んで疑いを晴らしました。
ちなみに生まれた三人のうち二人は絵本などでおなじみの海幸彦・山幸彦です。



一度聞いたら忘れられない響きをもつ美しい名の木花咲耶姫ですが、そんな伝説から強い信念と意思を持つ女性として人気があります。
富士山の頂から花の種をまいて日本全国に花を咲かせたといわれていますが、それが桜だったというのも興味深い話。



青く、気高く、雄雄しいという表現がぴったり、と思っていた富士山が女の神様に守られているというのは意外ですが、富士山の頂から凛とした女神が花の種をまき、日本中が桜に染まっていく光景が違和感なく受け入れられるような気がするのは私だけでしょか。



江戸時代には富士講が大ブームになり穢れや罪を清めるためにたくさんの人が富士山にのぼったとか。
いつかは登ってみたい道ですね。

(画:堂本印象)