日本の夏の工夫「水は涼しい」

 

 

日本の夏の工夫「水は涼しい」



水は目に涼しいばかりではありません。
耳にも涼しいですね。

 

 

20130808

 



手水鉢(ちょうずばち)、水琴窟(すいきんくつ)という工夫があります。
手水鉢の下に壷を仕込んで、その底へ落ちるしずくの美しい音を聞かせる仕掛けがあります。


あるいは、茶の湯の点前の中に、茶巾を絞ってその水のしたたる音をお客様に聞かせることがあります。
涼しげな水の音が、お客様の耳を楽しませてくれます。



井戸水の冷たさから、現代の生活は遠ざかってしまいました。
どこの家にも井戸があったころ、井戸のなかは自然の冷蔵庫でした。
すいかでもトマトでも、井戸に入れて冷やしました。


京都のあるお家では、冬瓜をゆでてから井戸でよく冷やし、これに味噌だれをかけて夏の惣菜にした由。
冬瓜の淡い苦味と冷たい歯ざわり、味噌の甘みが口の中にとけていく一瞬を想像するだけで楽しくなりますね。