「足袋」って



足袋屋は現在、東京に10数軒、京都に1軒、大阪にあるのかな?
その他の地方では足袋を売る店が在る方が不思議なのではないでしょうか。

足袋の由来は、”旅”が語源だと言う話が在ります。
昔、旅に出る時には、素足でわらじを履くと足を痛める為に、特別に、皮(鹿皮といわれています)で出来た袋で足を包んで出掛けました。
わらじを履くのですから当然、指は分かれています。
つまり、足袋は日本独特の、特別の旅行道具だったという訳です。
その名もずばり”たび”と言う事です。
足袋の字は足の袋の文字を当て、こう読んだ訳です。


20130904

 


足袋には独特の履き心地があります。


足にぴったりで肌触りのよい足袋を履いた時の心地よさは、角帯を締めたときの心地よさに匹敵するものがあり、気分もシャキッとします。
この感触は、絶対に靴下なんかでは経験することはできません。足袋が履きたいがために和服を着るという人もいるほどです。
また、足袋は和服姿を引き締める役目も持っている重要な存在でもあります。
足袋は下着の一部ではなく、和装の場合はむしろ着物の一部と言えるでしょう。

男物の足袋というと、礼装用が白足袋、他は黒足袋か紺足袋というのが一般的です。
でも実際には、もっともっと多種多様な足袋があるのをご存知でしょうか。
決して「足袋なんてどれも同じ」ではありません。
足袋ひとつ変えるだけで、和装の見栄えはガラっと変るものですし、何よりも気分が全然違います。


京都の御誂足袋専門「植田貞之助商店」は80年来、誂え足袋を専門に作っています。
左右それぞれ10ケ所を昔ながらの「文尺」で採寸し、一足一足丁寧に手仕事で誂え足袋を仕上げてくれます。

実は私も誂えていただきました。
その履き心地や素晴らしいものですよ。
きもの好きのかた、是非ともMy足袋を、いいですよ。
出来上がりまで、半年以上かかりますけどね。