和服の絵柄に四季を感じます

 

 

和服の絵柄に四季を感じます



和服の絵柄にはいろいろなものがあります。

特に四季折々の花、草、魚、虫、鳥などが描かれたものに心をひかれます。
おおむね、それぞれの旬が訪れる少し前にまとうことが粋だといわれています。

ただ、季節の変化を感じにくくなっている昨今では、旬の柄のきものから、春夏秋冬を知る機会も多くなりました。
デパートやスーパーで、旬の野菜を見て四季の移り変わりを知るように、梅の和服を着ているかたを目にして、もうすぐこの花が咲く季節なのだなと気づいたこともありませんか。


 



吹き寄せの文様は、風に吹かれて舞う落ち葉を表したものですが、それを見て秋の終わりを知ることも。

季節の絵柄には、他にもおもしろい力があります。
たとえば、すいすいと泳ぐめだかの絵を見ていると、なんとなく涼しい気がしてくるものです。
また、色のある植物が減って周りの風景が寂しくなってくる冬に、赤い椿の絵を見ると、気持ちに一つの明かりがともるようで、体が温まるような気さえします。

それにしても町に草木や鳥の姿が見えないときでも、きものの中にまで季節を追い求めてしまうのは、私たちの意識しないうちに、自然を愛する気持ちが根深く浸透している証拠なのかもしれませんね。