日本の伝統文化、麻のこと2

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こんにちは。

 

前回に続いて、麻のことをもう少し知りたいと思います。

麻はたいへん生命力が強く、神聖なものなのに、どうして、日本からほとんどなくなってしまったのでしょうね。

この記事も2014年4月に書いた記事です。

 

麻はいつから?

 

麻は1万年以上も昔から、日本人の生活に溶けこんでいました。

縄文時代という名前は、発掘された土器に、縄目のもようがついていたことからつけられた名称です。

この縄文式土器につけられた縄のもよう、これは大麻の大麻草で編まれた麻縄なんです。

こうした事実は、考古学的に検証されています。

つまり今から約1万年前から2千年前くらいに、すでに私たち日本人は、麻を神聖なものとしてとらえ、生活に取り入れ、縄をはじめさまざまな用具をつくって活用していたということでしょう。

この麻縄は、土器のもようだけではなく、さまざまな場面で用いられていました。

たとえば、縄文時代の住居、高床式住居などをつくる際に、当時は鉄器や釘などはありませんから、木と木を縄で結びます。

その縄は二種類あって、一つはツル科の植物でつくった縄。

もう一つは、麻でつくった縄でした。

麻縄というのは、非常に水に強く、雨などに濡れても腐ったり弱くなったりしないのです。

むしろ、水をふくめばふくむほど強くなるのです。

そんなことから、内側を結ぶときはツル科の縄で結び、外側は麻の縄で結びました。

つまり、縄の性質に注目し、二種類の縄を使い分けていたのです。

縄文時代の人々は、そういった麻の性質をしっかり把握したうえで、生活に取り入れていたのだということがわかっています。

 

 

 

麻は邪気を祓う

 

麻は邪気を祓ってくれるといいます。

麻は神道儀式に欠かせないものです。

それはなぜでしょうか。

絹でもなければ、紙でもなく、麻なのです。

ふしぎだと思いませんか。

 

なぜかと言えば、麻のもっている強い生命力や効果が、古代の人々の目には神秘的に映ったからでしょう。

これほどまでに広く生活に役立てることができる植物も、珍しいのです。

昔の人々が、この麻という植物に一種の畏怖の念を感じたのも無理はありません。

麻の生命力の強さを証明する例のひとつに、麻は、太陽と水がありさえすれば、どこでも育つ、ということが挙げられます。

植物の中でも、麻は最も生命力があるといわれています。

だから、暖かい地域でも、寒い地域でも、どこでも麻栽培が可能なのです。

しかも害虫に強いので、現代で言えば、農薬や化学肥料もいりません。

さらに言えば、成長も早い。

つまり、何もしなくてもいいわけです。

また、麻でつくった縄は非常に丈夫で、雨や水に濡れても腐ることがなく、ますます強くなります。

こうしたふしぎな麻の性質を目の当たりにして、昔の人々が、麻には神霊が宿っていると考えたのも無理はありません。

 

ありがとうございます。

そのほか、麻は食料としても昔から重宝されてきました。

特に、麻の実の栄養価は高く、からだの調子を向上させる抜群の効果があります。

そんなことから、麻は邪気を祓う、と考えられるようになったのです。

つまり、人間にとって良くないことを寄せ付けない、もしくは取り除いてくれる。

神社の神官が麻でつくられた装束をまとうことになったのは、邪気を祓う効果が麻にあると考えられたからなのでしょうね。

 

麻は素晴らしい植物だと思うのにな!

 

参考
日本の伝統文化、「麻」のこと知ってますか
感謝する心 「神道と日本人」より

 



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