漢字のお勉強 「母」

 

 

漢字のお勉強 「母」

 

5月11日は母の日でしたね。
お母さんに日頃のありがとうの気持ちをこめて何かプレゼントされましたか。
贈って喜ばれるベスト3は、感謝の言葉、お花、手紙・カードだそうです。

 

 

和の心 20140514

 



さて、「母」という漢字は「女」に「﹅」が2つ。
「﹅」は乳房のこと。
赤ん坊におっぱいを与えて育てる母親を強調しています。

それでは「母」を使う漢字で「毎」。
「母」に髪飾りを置いた形です。
成熟した女性を指していますが、原義での使用例はほとんどないようですね。
仮借(かしゃ)毎日や毎回など「度々」「常に」の意味でつかわれています。

(仮借とは、漢字の造字法および用字法を説明する六書(りくしょ)の一つ。その語を表す字がないため、既存の同音あるいは類似音をもつ字を借りて表記することをいう。当て字の一種だが、特に一字で表記し、定着して後まで伝わったものを指す。)

「毒」は?
多くの髪飾りをつけて祭りに奉仕する婦人の形。
えって、びっくりしませんか。
盛装して祭事にいそしむ婦人の髪に糸飾りをつけた姿が繁です。
多くの髪飾りを重ねることを毒といい、「てあつい」の意味となります。
(白川静著)
成りたちははっきりしていませんが、最古の漢字字書「説文漢字」は「毒草」と字解。
「厚きなり。人を害する草、往往にして生ず」とあり、毒草があちこちに生えるの意味。

「母」があれば「父」は?
右手にむちや杖、斧を持つ形。
手に持つ道具は権威の象徴で、一族を率いる長を表しています。

女に対比する漢字は「男」ですが、古代中国では一般的に「士=さむらい」が用いられました。
鉞(まさかり)を大地に立てた形といわれてるが、男性器の象徴との説もあります。
「士」の成り立ちについて「説文解字」は「一を聞いて十を知る人」との孔子の説を紹介しています。
俗説ですが面白いですね。

昨日、素敵な書家さんとお会いしました。
書きながら、このように文字の説明をしていただけたら、とっても楽しいですね。

写真:喜多川歌麿画「咲分ケ(さきわけ)言葉の花 おかみさん」