「japan」は、うるしという意味

 

 

「japan」は、うるしという意味


うるしは英語で書くとjapanです。
小文字の「J」からはじまるjapan。

 

和の心 20140517

 

 



大文字のJapanは「日本」を、Japaneseは「日本人」を意味することはみなさんご存知でしょう。
しかし、小文字の「j」からはじまる「japan」が「うるし」を意味するということは、あまり知られていません。

さらに言えば、japanが「うるし」であるのならば、japaneseは「うるしの民」という意味になるのではないでしょうか。
つまり、日本人はうるしの民だった、ということなのです。

ところが、今、うるしを使った生活用具を日常生活で愛用している日本人は、どのくらいいるでしょうか。
味噌汁のお椀として、漆器を使っているぐらいでしょうか。
それさえも、最近ではほとんで使われていないかもしれません。
こえは、日本人としてとても残念なことです。

実は、うるしは、非常に古くから使われてきました。
現在発見されているうるし製品で、最も古いとされているのは、北九州で見つかったうるしをかけた櫛です。
時代は縄文時代初期の、今から八千年前のものと考えられています。

うるし製品で有名なものは、福井県の鳥浜貝塚から発見された櫛がありあますが、これは木製の櫛に赤いうるしをかけている洒落た形の櫛です。
これが、六千五百年前のものです。
これが腐らず、形をしっかり保ったまま残っている。
これなどは驚くべき事実です。

たとえば、私たちが今、ブランド品のアクセサリーを買ったとして、それが六千年以上残っているかと言えば、ほとんど絶望的でしょう。

この赤いうるしの櫛は、日常的に髪をくしけずっていたというより、宗教儀礼に使っていた櫛であることが考古学者によって検証されています。
祭礼をする神官や巫女のような立場の人が、儀式のときにつけたと考えられています。

そのほかにも、うるしを使った出土品は全国各地の遺跡から発見されています。
だいたい、、今から二千四百年前から千六百五十年前くらいの遺跡にうるしを塗った出土品が集中しています。

このように、これほどまでに古い時代から日本人はうるしを使っていた。
ということは、やはり、日本人はうるしいの民だったのではないか。
まさしく、うるしは日本の代名詞といってもさしつかえないでしょうね。

古より愛用していたうるし。
でも、家庭で見ることなくなりましたね。
いつまでも使えるのに。
もったいない!

(写真:番浦省吾(1901~1982)の硯箱)