「うるし」はいつごろ誰が? うるし2

 

 

「うるし」はいつごろ誰が? うるし2

 

実はうるし仕様の歴史については、確定的な資料がほとんどないのです。
これほどまでに古くから日本でうるしが使われていたのにもかかわらず、うるし分野の研究は存分になされていないのが現状です。

 

 

和の心 20140520

 

 

その理由として考えられるのは二つ。

一つは、うるしを学問的に研究する人は、化学や薬学方面に進まれる方がほとんどということ。
うるしにふくまれている化学成分のウルシオールの研究ということになって、今日的にはどうしても薬品化学の方面になります。

もう一つは、うるしを専門的にあつかうという人は、うるし職人か、うるし製品の商売をする方ということになります。
それほど日本におけるうるしの文化は、ある意味では層が厚く、当たり前のように扱われていたものだったということなのです。

 

では、それほどくらしの中で当たり前にあったうるしは、そもそも何のために使われていたのでしょうか。

うりしは今でいう接着剤として、古来から人々に重宝されてきました。
そして二つめには、防腐剤。
それから三つめが、着色保護剤としてです。
うるしには、こうした三つの効果があるということから重宝されてきました。

 

縄文時代、住居などをつくるときに、木と木を組み合わせ、ツル科の植物や麻縄でそれらの木材を縛りましたが、そこにうるしの液をかけると木と木が接着して丈夫になったのだそうです。
うるしがもともと樹液であることからもわかるように、石や金属の接着のためではなく、あくまでも木と木の接着剤として使われたのです。

 

こうした意味でも、木をさまざまな場所に活用してきた日本人のくらしの中で、うるしは非常に大切なものとされていたことがわかります。

 

(文:禅のこころ 和のこころ・篠田暢之著)
(写真:和うるし日記さんより http://waurusi.sblo.jp/article/66027490.html)

 

 

次回はうるしの種類を学んでみます。