素敵なご縁をいただきました「雅楽」

 

 

素敵なご縁をいただきました「雅楽」


以前も書かせていただいただきましたが、改めて雅楽とは。

「雅楽」とは、元来は「俗樂」に対する言葉で、正統の音楽を意味します。
この意味で雅楽と呼ばれる音楽は中国や朝鮮にもありましたが、その音楽そのものは日本の雅楽とは全く別ものです。

 

 

和の心 20140526

 

 



日本の「雅楽」は、日本古来の歌と舞、古代アジア大陸から伝来した器楽と舞が日本化したもの、および、その影響を受けて新しくできた歌の総体で、ほぼ10世紀(平安時代中期)に今日の形に完成した日本の最も古い古典音楽であります。

主として宮廷、貴族社会、有力社寺などで行われてきましたが、現在では宮内庁の楽部が伝承する雅楽がその基準となっています。

雅楽には、その起源系統によって「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」「大陸系の楽舞」および「歌物(うたいもの)」の三つの種類があります。

国風歌舞(神楽・東遊など)とは、日本古来の原始歌謡とこれに伴う舞に基づき平安時代に完成した歌と舞です。
神楽(かぐら)、東遊(あずまzそび)、大和歌、久米舞などがあります。
「上代歌舞」「日本固有の歌舞」などとも呼ばれていますが、平安時代中期に今日の形に完成したものであり、また、大陸系の楽舞の影響を受けており、とくに伴奏に外来楽器の篳篥(ひちりき)を採り入れたことは注目すべき点です。

大陸系の楽舞(唐樂と高麗楽)とは5世紀頃から9世紀初めまでの約400年に渡って朝鮮、中国などから伝来したアジア大陸諸国の音楽舞踊に基づき平安時代に完成した器楽と舞です。
大和時代から奈良時代までは種々の外来楽舞はそれぞれ渡来した時の形で演奏されていましたが、平安時代には次第に整理調合され、日本化されてゆきます。

すなわち、まず、その伝来の系統により「左方」と「右方」とに分けてその楽器編成が区別されました。
左方は中国、中央アジア、インド方面に起源を有する楽舞に基づくもので、これを唐学と呼び、右方は主として朝鮮、満州方面に起源を有する楽舞に基づくもので、これを高麗樂と呼びます。

また、演奏の形態により「管絃」と「舞楽」とに分けてその演奏技法が区別されました。
さらに、多種の外来楽器は取捨選択され、楽団編成は小規模な室内楽形式に変わりました。

このような外来楽舞の一大変革と同時に、日本人による作曲、編成、作舞も盛んに行われ、ここに極めて繊細、優美な日本独自の雅楽が完成しました。

歌物(催馬樂と朗詠)とは、大陸系の音楽の影響を受けて平安時代に作られ、唐楽器等の伴奏で歌われるようになった歌です。
民謡を歌詞とする催馬樂(さいばら)漢詩を歌詞とする朗詠(ろうえい)とがあります。

なお、和歌を歌唱する「歌披講(うたのひこう)」(宮中の歌会始の儀などで行われています)は朗詠と同時代に完成した音楽の一分野ですが、全く楽器の伴奏を用いることなく、雅楽の中には入っていません。

雅楽は、千数百年の伝統を有し、世界で最も古い音楽文化財として貴重な歴史的価値を持つものであり、昭和30(1955)年、宮内庁式部職楽部の楽師が演奏する雅楽は国の重要無形文化財に指定され、楽師の全員が重要無形文化財保持者に認定されています。
さらに、平成21(2009)年には、ユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されました。
このように雅楽は、今後伝承されていくべき我が国の伝統文化として国際的にも認知されており、雅楽それ自体が発展し広まるとともに、他の音楽・舞楽に影響を与えていく可能性を有しております。

文:宮内庁式部職楽部監修

「雅楽」なかなか聞く機会がないですよね。
でも千数百年の歴史を持つ雅楽、大切にしたいです。
そして、聞いてみたいですね。