1本でいい、MY筆を!

筆の製法は千年以上前から基本的には変わっていません

 

筆を使うほうが良い(カッコいい)

 

 

書道などで使われる、日本古来からある「筆」。

筆の毛にもいろいろ種類があるのをご存知でしょうか?
馬・イタチ・羊(山羊)など、あらゆる動物の毛が使われます。
それらは毛の硬さ・弾力の違いで用途によって使い分けます。
たとえば大きな漢字をしっかり書きたい時は硬めの馬の毛の筆を使い、
やわらかな仮名文字を流れるように書きたい時は柔らかい羊の毛の筆を使う…
大きく分けるとそういうことです。
それらに応じた多種類の個性豊かな筆があります。

 

 

 

My筆

ただ、「筆」というと「学校の授業以来触ってない」とか「教室に通っていたけどしばらく使ってない」という方が多いのではないでしょうか?
今の時代、筆を使わずとも鉛筆やペンで文字を書ける、さらにはパソコンや携帯電話の普及で字を書くこと自体減っているでしょう。
実際、普段の生活で単に字を使い人に伝えるという目的だけで言えばペンまたはメール等のほうがかなり効率的です。
仕事で急いでメモをとる時に突然筆を出し墨を擦りだしたらさすがに怒られますね。

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書道を趣味や仕事としている以外の人が筆を使う機会には何があるでしょう?
ご祝儀の表書きや芳名帳などは基本的には筆や筆ペンで書きますね。
年賀状や手紙などは今はペン書きや印刷の人が多いでしょうが、「筆で書くこと」が良いという空気もありますね。
つまり「筆が必要な場面」は少なくなりましたが、「筆を使うほうが良い(カッコいい)場面」は今でも多くあります。
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では改めて考える「筆の良さ」とは?
上に書いた「字のカッコよさ」ももちろんですが、それだけではありません。
実際に書いてみる、もしくは書く時のことを想像してみてください。
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My筆

いかにも「書道」というと墨や硯(すずり)など道具をいろいろ揃える必要が出て来ますので、とりあえず墨汁(墨液)を使うとしましょう。
色の元となる墨汁を用意し、筆をつけます。
筆の毛と毛がまとまり墨の色を乗せ、紙に伝える。
「今、字を書いている」という実感を一番味わえる筆記具ではないでしょうか?。

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筆の製法は千年以上前から基本的には変わっていません。改良は重ねられてきましたが、やはりいつまでも経験の深い職人の目と技術が必要とされます。
ただ字を書くためだけの道具ですが、それに至るまでの過程が見え隠れするということから、自然と丁寧に綺麗に書くようになり、それを「心がこもっている」と表現されるのでしょう。
たまってきた年賀状を処分する時も、筆で書かれたものは捨てにくいですよね?
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もちろん筆以外の道具を一式揃えて書くのもおすすめです。ほかの道具にも同じように長い歴史があり、
今でも伝統の技術を伝えられた職人さん達が作っているものです。
昔と変わらない方法なので、目的にいたるまでの過程が見え理解しやすいというのは伝統工芸品や伝統芸能などでも感じることですね。
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My筆

後に役に立つことはいくらでもあります。久しく筆を持っていない方は、一度思い出し書いてみてください。
上手・下手の前にしっかり「字を書く」ことを考え丁寧に書いてみてください。
普段忙しく、効率的に動くことに照準を置いている方も、今一度じっくり筆で字を書いてみてください。
線一本から読み取れる多くの人と伝統の関わりを感じ、新たな発見があるかもしれません。

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