伝統楽器「箏」で奏でる、懐かしくも新しい音楽  その二

第2回 箏の「当道制度」「当道座」「検校」について

 

 

 

和の心 中島りん

 

  前回、「江戸時代における「箏の当道制度」、盲人音楽家の専売特許であったことがあげられると思います」と書いた内容の注釈です。

 

  「当道制度」とは、当時の盲人音楽家がつくる組合制度のことです。
  「当道制度」の組合が「当道座」で、その最高位が「検校」と呼ばれていました。
  江戸時代において箏は当道制度(盲人音楽家:明治以降廃止)の専売特許だったため、一般人がプロの職業として箏の演奏家になることは認めらなかったのです。

 

  検校のなかには箏音楽を改革した人たちがいました。 
  八橋検校、生田検校、山田検校です。

 

 

 

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*八橋検校
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1614~1685年(1685年はバッハ、ヘンデルの生まれ年)
筑紫箏を改革し、楽式的な整備を行い、段物を制定しました。
それまでの箏音楽にはない半音を含む陰音階による調弦法(平調子)を考案しました。
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*生田検校
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三味線組歌は室町末期に始まったが、箏曲の方がやがて盛んになり、
それまで全く異なる種類の音楽であった両者を合奏させるようにしました。
爪を角爪に改良。
座り方、種々の調絃、器楽的な音楽を生み出しました。
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*山田検校
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山田検校が江戸で始めたのが、声楽中心に演奏する山田流です。
爪を丸爪にし、箏を改良し、箏に対してまっすぐ座るのが特徴です。
現在私たちが使用している楽器は山田流の箏です。

奏法としては、
・かけ爪
・掻手(かきで:シャン)
・合爪(シャーン)
・押合爪(リャン)
・散爪(シュ)
・連、裏連(サーラリン)
・すり爪(ズーズー)
・すくい爪(ツルツル)
・流爪(カーラリン)
があります。
(次回、中しま りんが箏演奏家になろうとしたきっかけ についてお話しします。)