お盆と月の「蜜月関係」

 

 


旧暦」は自然の「月」のうごきと深く関わっており、このことが、お盆や盆踊りにさまざまな彩りをあたえていました。

 

和の心 20140815 お盆1

 

また、現在では、7月盆でも8月盆でもお盆の季節はやっぱり「夏」ですが、
旧暦では、お盆の季節感覚はむしろ「秋」になります。

ここでは、明治時代以前の日本人がならだれもが体験していた、旧暦のお盆の特徴を見てみましょう。

「旧暦」の正式名称は「太陰太陽暦」といいますが、この「太陰」とは、「」のことをさす古い中国の言葉です。
ちなみに英語で太陰暦を lunar calendar といいますが、やはり月(ルナ)にちなんだ言葉です。
太陰暦は、その名の通り自然現象としての月にぴったりとリンクしています。

「1月」「2月」は、じっさいに「今年最初の月(の満ち~欠け)」「2番目の月」・・・のことを指しています。

 

和の心 20140815 お盆大文字

 

「月の暦」である旧暦はまた、人々の労働生活と強く密着したものでした。

漁業の盛んな沖縄本島南部の糸満は、いまも旧暦の文化を根強く残している地域ですが、これは、月の満ち欠けと密接な関係にある漁業と旧暦が切り離せないためです。
旧暦は農業生産に必要な暦でもあったのです。 

さて、お盆と月の関係です。
旧暦のお盆の中心「7月15日」は、自然現象の月との関係でいけば必ず満月になるという、実にすてきなシチュエーションになっているのがポイントです。

お盆には祖先の霊が戻ってくるわけですが、多くの地方が8月盆を採用したのは、

「月の光を頼りに先祖霊がやってくるという考えから、梅雨空の新暦盆(7月盆:引用者注)をさけ、あえて月光の美しくなる月遅れの8月盆を選んだ」

(三隅治雄「日本の民謡と舞踊」大阪書籍)

ためだ、という説もあります。

月の光は、お盆の中でも大切な役割を果たしていたんですね。
ちなみに、民俗行事上の正月とされる小正月(旧暦1月15日)も、やはり満月でした。

 

和の心 20140815 お盆祭り

 

旧盆の盆踊りは、満月の月明かりのもとで踊りました。
月明かりは踊るには十分明るく、しかもムードのあるやわらかい光はロマンチックな「演出効果」をもっていたのです。

日本の夜が今のように明るくなったのは、せいぜいここ50年です。

盆踊りも、ほとんどは明るい照明のもとで踊るイベントになりましたが、もちろん心躍る楽しいものであることに変わりありません。

(文:盆踊りの世界:http://obon.bonodori.net/obon/OBON4.html)

 

旧暦とお月さまの関係。

昔の人は、お月さまを愛でながら、いろいろな楽しみを作っていったのですね。

ちなみに今日の月齢は19.2.

満月ではないですね、残念。