上方舞って、どんな舞のこと。

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上方舞とは江戸中期から末期にかけて上方で発生した舞のことをいい、各流派が独自の発展を遂げました。

関東で生まれた「踊り」とは性格が異なります。

上方舞の流派のうち山村流、楳茂都流、井上流、吉村流を特に「上方四流」と呼びます。

 

和の心 20140920 地唄舞4

 

とくに「地唄舞」は大阪の豪商のサロン芸術として発達し、伴奏に地歌を使うところから名づけられ、座敷空間でもてなすことから「座敷舞」とも呼ばれています。

 

かつて、貴族文化としての舞楽に対する武家の文化としての能楽が創られていったように、商人文化を象徴するものとして地歌舞が創られていきました。

そこでは、白拍子の舞や神楽・田楽・散樂・文楽・歌舞伎などの伝統の舞や楽が、昇華・吸収されていきました。

そこに、舞楽や能楽の地歌舞の中に脈うつ系流性と、新しさを知ることができます。

 

和の心 20140920 地唄舞2

 

創業二百年の歴史をもつ「山村流地唄舞」は、大阪で生まれた芸術です。

江戸時代の天下の台所、経済の中心であった大阪の豪商たちの新しい独自の芸術として地唄舞は創出され完成されていきました。

最も古い流儀である山村流は、三世中村歌右衛門に歌舞伎の振付師として認められた山村友五郎を流祖として、江戸時代(文化三年)大阪で創流されました。

このため、歌舞伎や文楽にも多くの振りが残っておりますが、一方で大阪という土地柄、当時の交流の場であった座敷には舞が欠かせぬものであり、埃をたてぬよう、一畳の空間でも舞えると言われる「地唄舞(座敷舞)」を創出しました。

 

山村流は「品」を大事に、「行儀のよい舞」をと教えられます。

昔、船場のお嬢さんは行儀見習いとして山村流の舞を習ったものでした。

谷崎純一郎の小説「細雪」で、四女妙子が舞うのが山村流の「ゆき」です。

 

「能」より作られた「本行物」は、中でも「許し物(奥許し)」として思い格付けで扱われるほか、動物などをおもしろおかしく唄い込んだ「滑稽物(おどけもの・作物)」

切ない恋心を詠んだ「艶物(つやもの)」やそれぞれの土地の風土や季節ごとの風情・風俗を写したものが伝えられています。

 

地唄舞は、神楽・舞楽・白拍子・能楽など、日本文化の歴史的舞芸術の系統の中で結晶され、極度に抽象化・簡素化された振りや型で、季節の風情や情趣、物語の心情を表現するエスプリ(精遂)の芸術といえます。

(文・写真:山村若女さんより)

 

和の心 20140920 地唄舞1

 

今年7月、六世宗家山村若さんが、流祖の名跡を継いで三代目山村友五郎を襲名しました。

友五郎の名が復活するのは二代目の死去以来約120年ぶり。

「流祖の名跡を継いだ上は、上方の文化や町をもっと盛り上げていきたい。文化が華やかに花開いた昔の大阪を取り戻したい。」と並々ならぬ決意を語っていらっしゃいました。

9月27日(土)には、国立文楽劇場で襲名披露舞扇会が行われます。

https://www.facebook.com/events/712336755522081

 

大阪文化、商人文化が寂しくなっている昨今、山村流地歌から大阪文化を明るくしていきたいですね。

 

しかし、踊と舞。

んー、知らないことがいっぱいだ。

天之鈿女命(アメノウズメノミコト)まで遡って学ばなければ。

 

 

 



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