和の心 20141106 本阿弥光悦2

「琳派」をご存知ですか。

 

 

 

最近「琳派」という言葉をよく見たり聞いたりします。

みなさんは、「琳派」という言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょうか。

 

和の心 20141106 本阿弥光悦3

本阿弥光悦: 鹿下絵新古今集和歌巻(しかしたえしんこきんしゅうわかかん)

 

「琳派」は、ごく近年になって使われはじめ、今は世間的に定着した言葉のようです。

大正時代に美術史関係の人が創り出した言葉なので、昭和40年代の美術辞書にも解説されていません。

『源氏物語』が千年にわたり親しまれてきたのに比べれば一般に馴染が少ないのも当然です。

しかし、俵屋宗達(生没年不詳)の『風神雷神図』屏風は美術の教科書にも掲載され、多くの人が知っています。

この宗達と一緒にいろいろな仕事、例えば『嵯峨本』と呼ばれる謡本を遺したのが本阿弥光悦(1558~1637)です。

光悦は元和元年(1615)に徳川家康から鷹峯の地を拝領し、それから400年の歳月が流れ今日に至りました。

「琳派」とは、宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(1658~1716)の「琳」をとって名付けられた名称です。

尾形家は俵屋宗達や本阿弥家と姻戚関係にあり、光琳は宗達の作品をよく学んでいます。

『風神雷神図』屏風を手本に、光琳は同じ図柄の屏風絵を遺しており、「琳派」は、宗達や光悦から生まれたといってよいのです。

 

和の心 20141106 本阿弥光悦1

 

2015年、本阿弥光悦が京都洛北鷹峰に光悦村を拓いてから、400年を迎えます。

この間、本阿弥光悦、俵屋宗達らが創出した美の系譜は、尾形光琳、乾山の兄弟、さらに江戸で活躍した酒井抱一、明治大正期の神坂雪佳へと受け継がれ、日本の美の一大水脈を形作ってきました。

今も、その華やかな意匠性は単に絵画の世界に留まらず、衣裳、漆芸、陶芸、屏風、扇面など生活に根差した伝統工芸の世界、また大胆華麗なジャポニスムとして広く欧米の人々をも魅了しています。

(参考:琳派四百年記念祭 RINPA 2015:http://www.rimpa400.jp/)

 

一番上の絵は俵谷宗達の下絵に本阿弥光悦が字を書いた「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」

光悦と宗達のコラボなんて、考えただけでわくわくしてしまいますね。