「神人共食」ってどんなこと。

 

 

先日書いた「木守り」の中ででてきた「神人共食」とは。

 

和の心 20141121 神饌1

和稲(にぎしね) 嘉吉祭 談山神社 (写真提供:野本暉房さん)

 

イザナギ・イザナミのお話に出てくるイザナミは、死後に黄泉国へ来ます。

それをイザナギはなんとか連れ戻そうとしますが、イザナギは「黄泉国の食事をしてしまったので、現世に変えることはできない」といいました。

黄泉国の釜で煮炊きしたもの食べることを「黄泉戸喫(よもつへぐい)」といいます。

同じ釜で煮炊した食べ物を食べることによって、より親密な結びつきになるからです。

これとは反対に神と人間が同じものを食べることによって、親密になり、つながりを強くすることによって神のご加護を願うことを「神人共食」といいます。

お祭りの時の終了時に神前に供えた食べ物(神饌)や御饌御酒(みけみき)を神職をはじめ参列者の皆さんでいただくのが「直会(なおらい)」です。

現在では、材料がコメからできている御酒が、その場で調理をせずに簡単にいただけるという理由から、御酒をいただくことが一般的なようです。

(参照:神道:http://jinseiannai.net/jinjya-bukkaku/shintou/11507

 

和の心 20141121 神饌2

鉢巻飯 亥の子暴れまつり 高田 (写真提供・野本暉房さん)

 

では、直会とは。

直会の語源を「なおりあい」とする説もあります。

神職は祭りに奉仕するにあたり、心身の清浄につとめるなどの斎戒をします。

神社本庁の「斎戒に関する規程」には、「斎戒中は、潔斎して身体を清め、衣服を改め、居室を異にし、飲食を慎み、思念、言語、動作を正しくし、穢(けがれ)、不浄に触れてはならない」とあるように、通常の生活とは異なるさまざまな制約があり、祭りの準備から祭典を経て、祭典後の直会をもって全ての行事が終了し、斎戒を解く「解斎」(げさい)となり、もとの生活に戻ります。

「なおらい」の語源は、「もとに戻る=直る」の関係を示して直会の役割を述べたものであり、直会が祭典の一部であることを指しています。

(参照:神社本庁)

 

和の心 20141121 神饌3

三宝盛り 申祭り 山添春日神社 (写真提供・野本暉房さん)

 

また、ご存知ですか。

祝い箸は、神人共食を象徴する道具で、片方は自分、もう片方は年神様が使うとされているので両細になっているんですね。

(写真提供・野本暉房さん:Nomoto’s Photo Salon:http://www.lint.ne.jp/nomoto/PHOTOSALON/sinsen&bukku1.html