京鹿の子絞 川本和代さん(伝統工芸士)

 

 

先日、とっても素敵な方とご縁をいただきました。

京鹿の子絞の伝統工芸士、川本和代さんです。

本当に素敵な方です。

初めてお会いしたのに、ずーっと笑顔でいろいろと鹿の子のこと教えていただきました。

もちろん、まだまだ解らないことばかりですが、一つ解ったことは、川本さんはやっぱり素敵な方だということ!

 

和の心 20141125 川本さん2

 

絞り染めは、日本では千数百年も前から行われており、衣装の紋様表現として用いられてきました。

括(くく)りの模様が子鹿の斑点に似ているところから「鹿の子絞り」と言われます。

室町時代から江戸時代初期にかけて、辻が花染として盛んに行われるようになり、江戸時代中期には、鹿の子絞りの全盛期を迎えました。

その後も手先の技は着実に受け継がれて来ています。

古来より伝わる染色法で、防染処理に浸染模様表現する技法を絞り染めと言われています。

絞り染めの中でも鹿の子と言われる疋田絞(ひったしぼり)、一目絞(ひとめしぼり)の、その括り粒の精緻さや、括りによる独特の立体感の表現は、他に類のないものです。

この他、それぞれの括り技法の持つ表現力を組み合わせて、模様が表現されています。

 

和の心 20141125 川本さん3

 

川本さんは、昭和27年より現在の仕事に従事されています。

って言うことは、60年以上も鹿の子絞をされてるってこと。

それだけで歴史を感じますね。

川本さんの鹿の子絞りは、本疋田絞り、道具は一切使わずに手の指10本が道具です。

それぞれ10本の指が持ち分の役目の仕事です。

その妙技、ことばでは表せない妙技。

 

 

 

見る角度や纏う人の体の曲線によって、さまざまに表情を変える奥の深さ、友禅や小紋にはない柔らかな質感で、あこがれの着物の筆頭に挙げられる「総疋田絞」。

「総疋田絞」に代表される「京鹿の子絞」は、布を苛めることで作られると言われます。

布を摘まみ、糸できつく括り、場合によっては桶の中に詰め込み、染液に浸して染めることで、その模様と風合いは生れます。

作業はそれぞれの熟練した人の手によって行われますが、製作に携わる人達のほとんどは、仕上がりの様子を知ることはありません。

括られて小さくなった布の秘めた真の美しさを知るには、すべての染めが終わり、括りを解かれる時を待たなければなりません。

その時初めて染め色の中から立体的な模様が連続する美しい布が姿を現わすのです。

 

和の心 2014112502

蚕の糸が22本で一本の糸になってるそうです!

 

和の心 2014112503

先ずは、このように図案を書いてから絞っていくそうです。

 

なんと手間暇のかかることか。

川本さんがおっしゃいました、「鹿の子絞りは女性の仕事、なぜなら、一ヶ月絞ってもそんなにお金にならないから。男衆にはもっと稼げる仕事をしていただかないと。」

現実がここにありました。

男が鹿の子絞りを愛用することは少ない、いや、ないかもしれませんが、その素晴らしい作品に見とれてしまいました。

いつか、川本さんに私の京鹿の子絞り、どんな作品にしようかな?作っていただきたいです。