和舞(やまとまい)とは その一

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春日大社では3月の春日祭、4月の和舞奉納祭り、12月のおん祭りと年3回舞われる和舞。

昨日も和舞を見てきました。

さて、和舞とはどんな舞の事なのでしょうか。

冊子「ならら」に書かれていた春日大社権宮司、岡本さまのお話より学びましょう。

 

和舞のことについてお話する前に、まず舞と踊りのちがいについてお話しましょう。

一般には舞も踊りも同じように捉えられがちですが、実は似て非なるものです。

一言でいえば、舞は「旋回運動」、踊りは「跳躍運動」です。

しなわち舞は心を静めるためにあり、踊りは心を囃すためにあります。

 

和舞はそもそも「魂静め(たましずめ)」の舞です。

魂静めといっても、日本の場合は、死者の魂を鎮める西洋の「鎮魂」とは異なり、「ふりたま」といって魂を振り起こし、活力を与えるために行います。

たとえば物部氏がお祀りをした石上神宮は古くから布瑠(ふる)社といいましたが、「ふる」は「たまふり」に由来しています。

この「魂鎮め」という考えが日本の舞の基本であって、これを理解してはじめて、和舞の悠長な所作の意味がわかってくるのではと思います。

 

ところで日本の古来の歌舞は、舞楽など外来の歌舞と区別して、「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」と呼ばれてました。

その代表的なものが神楽であり、東遊びであり、そして和舞です。

春日大社には社伝神楽はもちろん、東遊や和舞も残されています。

社伝神楽は毎日奉納されていますし、東遊は春日大社の場合、日本で唯一のこどもの舞として継承され、おん祭りで奉納されています。

おん祭りで和舞が舞われるようになったのは明治以降のことで、お祭りの歴史そのものと比べると新しいのですが、いずれも国風歌舞としてたいへん貴重なものです。

 

 

春日大社の若宮おん祭りをご覧になったことありますか。

厳かな空間の中で舞われる和舞。

神々しさと優しい光につつまれています。

今年は終わってしまいましたが、来年はみなさんと一緒にいきましょうね。

素敵な和を感じるために。

 

 



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