文楽人形遣い 吉田幸助さん

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華のある立役遣いとして注目の人形遣い、吉田幸助さん。

今月は、大阪・国立文楽劇場の新春公演(26日まで)では、「義経千本桜・道行初音旅」の狐忠信に抜擢、早替わりなどケレンもまじえ,熱い舞台を繰り広げられました。

10日には大勢のみなさまを舞台裏までご案内いただきまして、ありがとうございました。

 

 

幸助さんは、人形遣いの家の三代目。

祖父は座頭格の立役を遣った故吉田玉助さん。

父の故吉田玉幸さんも、主役から老け役、敵役までさまざまな立役を遣って文楽の舞台を豊かにされました。

そんな家に生まれ、昭和55年、迷わず玉幸さんに入門されました。

 

「父はそれは厳しかった。なんべん手が飛んできたかもしれません」。

父の足遣いや左遣いで修行を積み、近年は主役を使う桐竹勘十郎さんや吉田玉女さんの左も経験。

そんなすべてが実を結びつつある。

 

「いつも心に留めているのは、基本に忠実に、ということ。父から徹底的に仕込まれました。

 

今月は、桜満開の吉野山を舞台に、鼓の皮になった親狐を慕って義経の家臣に化けた狐忠信を遣い、静御前(勘十郎さん)との華やかさと哀愁に満ちた道行を務めている。

「道行というと恋人同士がほとんどですが、これは主従の道行。ですので、静が打った鼓に近づいていく時もあまり近寄り過ぎず、あくまでも親を慕って寄っていくという感じに見せたい」という。

動物の狐の人形から人間の狐忠信に持ち替える早替わりでは、瞬時に自身の装束も着替えて登場します。

客席が沸く瞬間です。

 

和の心 20150128 吉田幸助さん2

 

この後も大役が続きます。

2月6日から8までは、在阪民法5局が初めて手を組んで企画制作する、「うめだ文楽」の中心メンバーとして、「壷坂観音霊験記」の沢市を遣います。

盲目の夫、沢市と夫思いの妻、お里の深い夫婦愛と観音様の奇跡を描く物語です。

「大阪のテレビ局が文楽の若手を応援してやろうと言ってくださった。若手の技芸員には大役を演じるチャンス」と期待する。

「文楽に注目が集まってお客さんがたくさん来てくださっているこの機会に若いファンをもっと増やしていきたい。キタの最先端エリアで文楽が上映できる。チャンスだと思います。」

 

また、2月14日から始まる東京・国立小劇場の文楽公演では、近松門左衛門の「国性爺合戦」で日本と中国の血を受け継ぐ主役の和藤内を初役で遣う(ダブルキャスト)。

「父が遣った役ですので思いもひとしおです。

 

今後も立役の道を歩み続けたい。

役の性根を捉えた人形を遣いたい。

新時代の文楽を担う頼もしい立役遣いは、瞳を輝かせた。

(文:亀岡典子:産経新聞)

 

トップの竹本住大夫さんの引退、補助金問題など過渡期の文楽ですが、幸助さんたち若手がこれからの文楽を育てていってほしいですね。

大阪は芸の街。

文楽、歌舞伎、能と、昔、五座あった道頓堀の灯りのように、今のこの時代だからこそ、人間の心をいっぱい感じれる芸を繁盛させたいですね。

 

 

  吉田幸助さん ブログ 

 

 



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