日本の古い童謡にも「猫はこたつでまるくなる」という歌詞が登場するように、こたつは日本の伝統的な暖房器具です。古くから親しまれるこたつですが、使い方を間違えると思わぬ事故や体調不良を引き起こす可能性も。今回は、注意する点をご紹介するPart3です。
注意する点①猫(ペット)はこたつで丸くなってはいけない?
冒頭でご紹介した童謡の歌詞に「猫はこたつでまるくなる」とありますが、猫や犬などのペットはこたつの中で寝てしまっても良いのでしょうか。答えは「NO」です。ペットたちにとっても、ずっとこたつで寝ることは危険があるのです。①ペットも脱水症状を起こす可能性がある
汗をかき過ぎるのはペットも同じ。水分補給をせずにずっとこたつに入っていると、脱水症状を起こす危険性があります。とは言え、若い健康な猫や犬であれば、基本的に自分でこたつに入ったり出たりして体温調節ができるので、そこまで心配はありません。心配なのはあまり動きたがらなかったり、体調管理の機能が衰えていたりする老いたや猫や犬などのペットです。飼い主がちゃんと注意しておいてあげましょう。もし全身をこたつの中に入れてしまっていた場合は、一時的に電源を切ったり、こたつ布団で空気穴を作ってあげたりすると良いでしょう。
②布団の中でこたつのコードを噛んでしまう
猫や犬は、何かを噛むのが好きですよね。うちの子はおもちゃしか噛まないよ、というのであればOKですが、なんでも噛んでしまうペットは注意です。こたつの中で、電気コードを噛んでしまう危険性があります。万が一電気コードの内部まで到達してしまうと火傷をするかもしれませんし、最悪の場合感電死してしまう可能性もあるのです。こたつの電気コードに限ったことではありませんが、十分に注意しましょう。
③肌が乾燥してしまう
毛皮に覆われたペットの皮膚は人間よりも薄く、乾燥しやすいそうです。フケやかゆみの原因になることもありますので、注意が必要です。
④酸欠の危険性も?
人間と違って、ペットは全身をこたつの中に入れてしまうことが多いです。ある程度の意識があれば、当然ペットも苦しくなれば外に出てくるのですが、稀に熟睡してしまっていたり、年老いていたりした場合に、気づかずに酸欠状態になってしまうことがあるので、注意しましょう。
⑤ヒーターの明かりが目に悪い
ヒーターの明かりを見続けてしまうと、目に良くないのだとか。白内障になってしまったり、最悪の場合失明してしまうこともあるようなので、注意してあげましょう。
注意する点②電気コードの断線
よくあるのが、電気コードがテーブルの下敷きになってしまうこと。そのまま長い間使い続けることで出火や故障の原因になることがあります。もちろん、テーブルだけではなく、他の何か重いものの下敷きになっていたり、無理な角度に折り曲げられたりすることもよくありません。コードに余計な負荷がかかっていないか、定期的に確認するようにしましょう。
注意する点③知らぬ間にスマホを入れっぱなし
スマホ片手にこたつでゴロゴロ・・・現代ではよく見られる光景かもしれませんね。そのスマホを何かの拍子にこたつの中において、そのまま長時間放置してしまうのは危険です。バッテリーが熱くなり、出火の原因になることがあるそうです。携帯を置いてこたつを離れるときは、必ずテーブルの上に置くように注意しておきましょう!
最後に
日本の冬の風物詩とも言えるこたつ。寒い冬にこたつに入ることは、人間も快適ですが、ペットにとっても同じようです。こたつを囲んだ、ペットも含めての家族団欒も素敵な時間ですよね。しかし、その気持ち良さに身を任せ過ぎると、ペットも人も体調に支障をきたす可能性があるのです。また、定期的なメンテナンスを怠ると、思わぬ事故にも繋がります。正しい使い方で、和の伝統を受け継いでいきたいものですね。
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