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釈迦如来の役割・由来・見られる寺院・レプリカ通販可否まとめ

釈迦如来

「釈迦如来」と聞くと、少し敷居が高く、とっつきにくい印象を持たれるかもしれませんが、「お釈迦様」と言われると不思議なもので自然と身近に思えるのではないでしょうか。

それぐらい、私たち日本人にとって釈迦如来は馴染みのある存在なのです。

 

釈迦如来の由来・役割

釈迦如来とは、悟りを開いて仏教を始められた釈迦の事を言います。

ですので、仏教の開祖である釈迦(本名 ゴータマ・シッダルタ)の人生を振り返ることで、釈迦如来の由来を学ぶ事が出来るでしょう。

釈迦は、紀元前5世紀の北インドに釈迦族の王子として生まれました。生まれた時からやはり常人とは異なり、様々な逸話が残されています。

母は摩耶夫人とされており、釈迦は彼女がルンビニー園という場所で美しい花を摘もうとした瞬間、右脇から生まれたとされています。

そして、生後すぐに立って7歩進み、右手で天を指し、左手で地面を指しながら「天上天下唯我独尊」と話したというのです。

普通では考えられない話ですが、釈迦が特別な存在であることを表すエピソードとして伝えられています。

16歳で結婚しますが、しだいに生・老・病・死(所謂「四苦」)に悩まされ、これらの苦しみをどう克服すべきかを考え始めます。

そして、29歳で全ての地位を捨て出家するのです。

長い苦行を6年続けた後、苦行をやめて菩提樹のもとで瞑想に入り、35歳で悟りを開き如来になったとされています。

そして、80歳でその生涯を閉じました。

釈迦の死後も、その教えは数多の人々を救い導いてきました。

そして信仰が広まるにともない、釈迦のありがたい姿を拝みたいという思いから、釈迦如来の姿を模した仏像が作られるようになり、今日に至るのです。

 

釈迦如来の御神徳・ご利益

釈迦は、キリストや孔子と並んで世界三大聖人といわれています。悟りを開いた聖人として、昔から崇められています。

多くの方々が「釈迦の前に仏なし、釈迦の後に仏なし」と言われるように、唯一無二の存在の釈迦如来に願いをし、ご利益を授かろうとします。

しかし、釈迦如来のそもそもの御神徳は「仏智悟入(ぶっちごにゅう)」といって、悟りを開かせることになります。

悟りを開くためのご利益を頂く機会はなかなかないかもしれませんが、煩悩をなくし、心を浄化する機会になるのではないでしょうか。

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釈迦如来の像容

釈迦如来の像容には、三十二相八十種好といわれる数々の特徴があります。

特に有名なものは螺髪(らほつ)と呼ばれる独特の髪型ではないでしょうか。

螺髪は釈迦が苦行の末に悟りを開いた瞬間、伸びきった髪が一本ずつカールしたものです。

螺髪に加え、頭頂部のでっぱりや大きな耳たぶなど、私たちが仏像と聞いてイメージする姿は、そのまま釈迦如来の特徴に通じるものがあります。

外見の特徴に加えて、印と言われる手の組み方や形もポイントになります。

代表的なものが「釈迦の五印」と呼ばれる5つのポーズです。

  • 悟りを開いた時に、片手で地面を指して悪魔を追い払った「降魔印(ごうまいん)」
  • お腹の前で両手を重ね深い瞑想に入ったときの姿を表した「禅定印(ぜんじょういん)」
  • 両手を胸の前に挙げて手を広げ、釈迦が説法をしている時の「説法印(せっぽういん)転法輪印(てんぽうりんいん)」
  • 手のひらを、説法を聞く人に向けて立て緊張を和らげる「施無畏印(せむいいん)」
  • 手のひらを上に向けて指を全部伸ばし、人々のさまざまな願い聞き入れる仏の深い慈悲を表す「与願印(よがんいん)」

があります。

釈迦如来の多くは施無畏印と与願印を組み合わせているのですが、釈迦如来以外の仏像も同じように印を結んでいますので、印だけで釈迦如来だと判断することは難しいかもしれません。

しかし、印の意味を知っておくと仏像の面白みが一気に深まりますので、ぜひこの機会に覚えてみてはいかがでしょうか。

その他の釈迦如来像の特徴としては、装飾品を全く身に付けず大きな布一枚のお姿をしていることが挙げられます。

釈迦如来像については、悟りを開いた姿だけでなく、生まれた時の誕生像、苦行象、お亡くなりになった時の涅槃像なども仏像として残っています。

 

釈迦如来が見られる有名寺院

奈良県には、釈迦如来を本尊(もっとも大切な信仰の対象)とする寺院がたくさんあり、仏像が作られた時代ごとの特徴も比べられます。

釈迦如来で最も有名なものの一つは、法隆寺金堂の釈迦三尊像です。

アルカイックスマイルなど、古代仏像の特徴を伝える飛鳥時代の仏像として歴史的価値の高いものです。

飛鳥寺の本尊である釈迦如来像(通称・飛鳥大仏)は、法隆寺と同じく仏師・鞍作鳥の作品で609年に作られたとされています。

飛鳥寺の釈迦如来は損傷が激しく後世にたびたび修復されているのですが、当初は法隆寺と同じく三尊像であったとも伝えられています。

奈良国立博物館の中にも7世紀頃の釈迦如来立像があります。

室生寺弥勒堂は弥勒菩薩を本尊としていますが、平安前期に作られた国宝の釈迦如来坐像で有名です。

如来の特徴である螺髪がなく涼やかなお姿である一方、立ち姿がとても堂々としているが印象的です。

西大寺にある鎌倉時代に作られた釈迦如来立像は、後述する京都・清涼寺の釈迦如来像を模彫した像ですが、全体に穏やかな印象を受けます。

興福寺の木造釈迦如来坐像は江戸時代に作られた、柔和な顔立ちの仏像です。

京都に目を移すと、こちらも多くの釈迦如来像が安置されています。

嵯峨・清凉寺本尊の木造釈迦如来立像は、鎌倉時代に作られたもので国宝になっています。

蟹満寺の銅像、大報恩寺の木像も有名です。東福寺や南禅寺にも釈迦如来像があります。紅葉の名所でもあるので一度訪れてみるのもいいかもしれません。

余談にはなりますが、先に述べた摩耶夫人が釈迦を産み落とす場面の彫刻も東京国立博物館にあります。

右脇から顔をだしている小さな釈迦がなんとも可愛らしい姿なので、一度ご覧になって頂きたいなと思います。

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釈迦如来のレプリカ像を手元に置いておくことは出来るのか

釈迦如来像のレプリカはたくさん販売されています。

特に楽天では釈迦如来で検索すると5000件以上ヒットし、取扱いが豊富です。

中には、1万円程度から購入できるものもあります。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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アマゾンでも同様に、木製で1万円から購入できます。

仏像ワールドのオンラインショップでは高さ約10センチの純金製釈迦如来像から、約4センチの純金製でガラスケースと飾り台がついたものを完全受注生産で購入できます。

手ごろなものなら、ツゲで出来た高さ23.5センチの釈迦如来像があります。

こちらは10日ほどで取り寄せて頂けるそうです。


(http://www.butuzou-world.com/img/620-009/th/1.jpg より)>>仏像ワールドを見てみる

 

まとめ

このように、釈迦如来にまつわる超人的なエピソードを紐解くことで、遥か昔より釈迦如来が聖人として崇められてきた背景が分かったのではないでしょうか。

加えて、釈迦如来像の特徴を知っておけば、仏像鑑賞の時間がより楽しくなり、釈迦如来をきっかけに、仏像の世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。

 

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