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春とは、人との出会いや別れの時

 

 

古来より花に託して心を伝えてました

 

こんにちは。

今日は旧暦1月22日、仏滅(庚子(かのえね)。

月齢21.2、下弦の月ですね。

 

薬師寺管主 村上太胤猊下の書です。

「華をもって信(たより)と為す」

 

—春の別れは藤つつじ 人の別れはただ涙—

 

親しい人との別れは悲しいものです。

その家族に対しても言葉では通じない時が多いです。

ただ黙って花を捧げる。

 

古来より日本人は、花に託して心を伝える信(たより)としていたのではいでしょうか。

 

春の語源は

 

三寒四温の今、「春」を感じる季節到来です。

「春」の語源は、草木の芽が「張る」が転じて「春」になったという説が有力だそうです。

その他にも、田畑を「墾る(はる)」からきているという説や、気候の「晴る(はる)」が由来する説などがあるそうです。

そう、「春」とは、四季の中でも生命を芽吹かせ、躍動し、成長する季節であることを示した言葉ですね。

 

 

春とは人生の節目を祝福するとき

 

「春」には、人生の節目や門出を祝福するものとして、結婚・卒業・入学・就職・退職などの時期に選ぶ、日本人としての強いこだわりが存在します。

平安時代の雅の人たちも、冬の間はじっとしていたものの、春の訪れとともに愛しい人に花言葉を通じて文を贈っていたのかもしれません。

いいですね~!

現代も古も、毎年訪れる「春」を通じて、多くの方と出会い、そして別れを経験してきました。

「春」と聞くだけで様々な気持ちが湧き出し、感慨深く思い出されます。

 

ありがとうございます。

 

門出を祝福する気持ちを花に託して贈る行為は、餞(はなむけ)ともいいます。

花はいつか枯れてなくなるものですが、不思議と記憶にはいつまでもとどまります。

花を受け取った人は、その真心を感じ取って、新しい出発への力になったでしょうね。

 

「春さらば逢はむと思ひし梅の花」 万葉集 詠人、 藥師高氏義通(くすりしかうじのよしみち)

春になったら逢いたいと思っていた梅の花に、今日の宴で逢えました。

 

春の素敵な出会いを、いっぱい、お楽しみくださいね。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

参考:HIBIYA-KADAN

 

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