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小さな小さな仏さまたち  最近一番びっくりしたこと⑤

 

小さな小さな仏さまたち

さてさて。

浄住寺さま。

そして、装潢師(そうこうし)の宇佐美さんにお越しいただきました。

いよいよお釈迦さまの頭部から出てきた小さな包みの開封です。

ちなみに装潢師とは、絵画や古文書など文化財の保存修理を専門とした技術者の事を言います。

以前出て来た美しい写経なども装潢師さんにおまかせする事で、もっといろいろな事が分かってくる事と期待してます。

とはいえ、開封作業はとてもデリケートです。

時間をかけて少しずつ少しずつ竹のヘラで剥がしていきます。

うーむ。

せっかちな私にはとてもじゃないけど出来ないなー。

辛抱強く開封作業は進んでいきます。

重ねられた紙を慎重に剥がしていくと。

小さなお地蔵様の頭のついた変わった絵は

きちんと裂地で飾られています。

さらに美しい裂地に大切にくるまれた

小さな金属で出来た仏さまは阿弥陀さま。

さらに小さな仏さまは観音さまでしょうか。

仏さまの中にさらに込められた

この小さな仏さまたち。

なんとも言えない不思議と言いましょうか、

どんな人達がこの仏像にかかわり、思いを込めて巻物やこのかわいらしい仏さまを納めたのか想像してやみません。

今でいうところのタイムカプセルはちゃんと確かに開けられました。

さて、私たちがなすべきことは

きちんとこれらを未来にむけて送りだせるように

傷んだ部分をケアし、読み解き

元どおりにすることなんですね。

 

 

ありがとうございます。

佳遊さん、ほんとうにありがとうございます。

この小さな仏さまたち。

あの時代(1600年最後のころ)、この仏さまたちを納められた人たちは何を願ってご奉納されたのでしょうね。

無数の「南無阿弥陀仏」六字名号と一緒に。

 

 

「この小さな仏さまを見つけられた未来の子孫たちの時代も、変わらず笑顔あふれる平和な世でありますように。」

「みんなが仲よく、楽しい毎日をおくっていますように。」

「仏さまの御心のままに、心豊かに、浄住寺でご本尊と共にこの世をお守りしてますように。」

などなど、心を込めて一つ一つ作られご奉納されたのでしょうね。

今の私たちはそれにかなうだけの人かな。

自我など捨てて、利他の思いで、多くの人たちと一緒になって、自分から進んで汗をかいて、精進してるでしょうか。

ありがとう、ありがとう、ありがとう、とたくさん思いながら。

ご先祖さまやみなさまに、「よくやってますね」って言われるようにしなければ。

ですね!

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

素敵なご縁にいっぱい感謝。

 

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