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100年の軌跡 – 百年日記 

百年日記

私がいつもいっぱい教わる素敵な鈴木一弘さん(鈴木時代裂研究所 所長)が、「100年の軌跡 – 百年日記」をつくられました。

100年間の日記を記入し、過去のことが時系列で理解できる画期的な日記帳です。

 

 

 

―――どういう想いで100年の軌跡をつくられましたか?

 

名物裂の話をすると茶の湯が出てきますが、松屋会記や天王寺屋会記などの茶会記が出てきます。
その中でも松尾茶会記は115年間を3代に渡って書いています。
そういうことを調べていくと、どうしても市販されたものでは限界があると感じたのです。
私もこの歳になり、祖父から受け継いだものを子供たちに言い伝えないといけないものがあり、それをするには100年のスパンがないといかんと思いました。

 

―――これは鈴木さん一代で終わるものでは無いんですね?

 

私が、祖父・父・私の事を書き、私が亡くなった後は妻や子どもたちが引き継いで書いていく。
そうやって何代もの世代でその家の思い出を残していけたらなと思いました。
私には孫がいますが、その孫は私の父(ひいじいさん)のことを知りません。
でも、ここに記載されているひいじいさんもひいひいじいさんの事も孫に伝えることが出来ます。
この日記を引き継いだ時は、引き継いだ日を書くページもあります。
データで管理するのではなく、手書きで代々引き継ぐことで、祖父や曽祖父の字も見ることが出来るのです。

 

 

―――3種類ある時代裂について教えてください。

 

◆格天井更紗(ごうてんじょうさらさ)

この裂は、伊藤博文が所持していたものなのです。
この裂を再現し、最初に小袱紗と大袱紗をつくり、東京国立博物館に持っていったら「非常に素晴らしい」と言われ、そこで販売するになったのがきっかけで物つくりがはじまりました。
それまでは、父も裂をルーペなどで見て研究するのみで販売はしていませんでした。
これが、一番最初につくった裂なのです。

 

◆笹蔓手金更紗(ささづるできんさらさ)

加賀前田家のお殿様が所持していたもので、そこから流布して、東京国立博物館などにも保管されています。

 

◆ウンヤ手格天井更紗(うんやでごうてんじょうさらさ)

東京国立博物館に現存するものです。彦根の井伊家が所持していたものです。

 

100年もたすことを考えると、革でも難しいのです。
この日記は、膠で接着しており、修復しながら何年も使用できます。
染織・製本技術を残していくことにもなるのです。

 

 

―――いろんな方の使い方があると思いますが、こういう方に使ってもらえればというご提案はありますか?

 

結婚するする人たちに、自分たちの出会いから結婚、そして子供が生まれ、子供が成長し、子供も結婚…などの思い出が残せます。
また、未来を見るなれば、子供たちの入学式などの未来の予定などの予定を書きこむことが出来ます。
また、保険の満期、法事の予定など、未来の予定を忘れないように記載が出来ます。
これを自分だけでなく、子供や孫などにも引き継げるので、家族のつながりや絆も感じて頂けます。
これを会社で使う場合は、例えば部長から部長へ、社長から社長への引継ぎなど、縦系列ではなく横系列での言い伝えが出来ます。

 

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百年日記とは面白い

使い方は人それぞれ違うはずである。
親から子へ、子から孫へ伝える家の記憶。
先輩から後輩へ伝える仕事の記録。
備忘録としても優れているし、
贈り物としても気が利いている。
人から人へ、百年間使い込むことによって、
表紙の時代裂はいっそう深みを増すだろう。

歴史小説家 安部龍太郎
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100年の軌跡 – 百年日記 インタビュー①
100年の軌跡 – 百年日記 インタビュー②
100年の軌跡 – 百年日記 インタビュー③

 

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