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母とは何か、父とは何か① 「神道と日本人」より

 

母とは何か、父とは何か

 

こんにちは。

「神道と日本人」叔父が書かれましたこの本は、平成10年12月に出版されました。

この本の「はしがき」にこのように書かれていました。

「外国の人でも日本人の素晴らしさを認めているのにもかかわらず、現代の日本人のなかには、「日本の国や民族は、悪い国、悪い民族である」と思っている人が数多くいるというのは、まことに残念なことだと思います。」

そんな思いから叔父は何冊も本を書かれたのですね。

9年前に亡くなった叔父の思いを少しでも広げられますように。

いくつかのお話しを。

今日は、「母とは何か、父とは何か」から

 

―――はじめに、家族ということからうかがいたいと思いますが、母親、父親とは何か、というあたりからお願いしたいとおもいます。

 

それにはまず、神さまのことからはなさねばなりません。

前にも言いましたように、神というのは、西洋でいうところのゴッドではなくて、日本では最高の敬語として使われていました。

では、その「かみ」というのはどういう意味の敬語なのか。

まず「か」というのは、肝臓の肝とか、お菓子を入れる缶と言いますが、こういう「か」というのは、みんなものを入れるという意味で使われています。

つまり「か」というのは、宇宙のすべての神秘を含むという意味があります。

「み」というのは「身」です。

そういうお方さまという意味もありますし、海の「み」でもあるのです。

いわゆる命というのは海から生まれてくるわけだから、海は生命のすべてを含んでいます。

「み」というのは「満」という意味でもあります。

満杯という意味だと思います。

生命が満ち満ちたものが「うみ」でしょう。

そこから、生まれる、産むという言葉が出てきたのだと思うんですね。

だからそれらの意味がみんなあわさった、「かみ」という言葉は、宇宙の神秘、命の神秘などすべてに満ち満ちたすばらしいお方さまという思いが込められているのです。

それほど素晴らしい方には、自然と敬う気持ちが出てきますから、「かみ」という言葉は最高の敬語になったんだと思います。

 

 

お母さんは「おかみさん」

 

このように考えると「かみ」や「うみ」というのは、みんなもとは同じものではないかと思います。

そして母親というのは神様からもらった生命全てを含み、それを子供に伝えてくれる人、それが「おかあさん」なんですね。

だから奥さんのことを「おカミさん」と呼ぶんですね(笑)。

この「おかあさん」に対して、「おとうさん」つまり父親というのはその役目がまったく異なります。

父親は子供に直接生命を伝えられません。

母親のみが子供に生命を伝えられる。

 

お父さんは?

 

では父親は何をしているのか。

三十五億年前に地球上に生物が現れて、それからずっと三十五億年間、生命が伝わってきました。

いわゆる子供を産んできたんだけれども、だいだい二十五億年くらいは一つの性、女性だけで子供を産み続けてきたわけです。

もともとオスというものはいなかった。

最近クローン技術が話題になっていて、そのうちクローン人間もできるんじゃないかとさえいわれているけれども、自然はずっと昔からクローンをしていたんですよ。

単細胞生物は、一つの細胞が同じ遺伝子を持つ二つの細胞に分かれて増えていくでしょう。

そんなふうに、女性がすべての命を伝えてきました。

でも、それでは親と同じ子ができるだけなので進化が遅いんですね。

急激な環境の変化にも対応しにくい。

それでは自然というものは進化を早めるために別の遺伝子を組み合わせ、子孫を残していくようにしました。

別の良い遺伝子を女性に与え、そして子供を進化させようということから、オスというものができたわけです。

そこから男女のセックスで子供が生まれるというシステムに変わってきたんですね。

 

 

最初はみんな女の子

 

オスがいつごろできたかははっきりわかりませんが、だいたい十億年ぐらい前だと言われていて、その過程が妊娠の経過にはっきり見らせます。

妊娠した時は、すべて最初は女の子です。

それがそのまま発育してきて、途中から男性ホルモンが出ると男の子に変わりますが、男性ホルモンが出ないとすべて女の子が生まれてきます。

女性ホルモンが出たら女の子になって、男性ホルモンが出たら男の子になるわけではありません。

つまり基本は女の子なんですね。

男性は女性から変化したもので、だから男と女はもともと一つといえるわけでしょう。

もともと一つであったものが男女に分かれて別々に生活し、またもとに戻って一緒になるのが結婚、それが夫婦だとよく言われていますが、私はその通りだなと感じます。

神さまの導きによってもとの一つに戻ることができたので、これに感謝するのが日本で行われている神前の結婚式なのだと思います。

ですから、女性の歴史というのは三十五億年ですが、男性の歴史というのは十億年ぐらいしかないわけです。

このように、体は男と女とまったく違うシステムになっているわけです。

歴史が長い分、女性の方が神秘的にすばらしくできているんですね。

(本:神道と日本人 著 葉室 頼昭より)

 

ありがとうございます。

 

そうなんですね、母なる体内に宿った時、最初はみな女性だったのですね。

だから女性は偉大なんです。

私はいつも女性は偉大だと思ってます。

何よりも子どもを産んむことができるから。

男はその女性と子どもたちが生活できるように働くだけなのです。

いつの時代からか男性が偉そうに見えるようになりましたが、自然界となんら変わりはないと思います。

女性はいつも自信もって素敵でいてくださいね。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

日本は本当に素敵ですね。

 

 

叔父が最後に書かれました絵本「にほんよいくに」

是非とも、お子さまと一緒に読んで聞かせてあげてください。

 

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