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「桧皮(ひわだ)」 お家に神棚ありますか③

お家に神棚ありますか

こんにちは。
みなさん、お家に神棚はありますか?

朝起きて「おはようございます。今日もありがとうございます。」
夜寝る前に「今日も1日ありがとうとございました。」
これ、私が家の神棚に朝晩手を合わせるときの言葉です。

難しいことも言いますよ。
でも、ちゃんと聞いてもらえます。
まずはこの「ありがとうございます」から。
そして、神さまはいらっしゃると思ってますし、いつも見られてるとも思ってます。
だから、ちょっと悪いことをしたとき、振り返って、誰がいるわけでないのに天を向いて「ごめんなさい」って。

立派な神棚でなくてもけっこうです。
神社で頂いたお札を、お爺ちゃんお婆ちゃんのお写真でもいいです。(私は、仏さまも神さまと思っているので)
ちょっと高い所を綺麗にしてお祀りするだけで、そこに神がお越しになる神棚、神域となります。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

「桧皮(ひわだ)」をご存知ですか?

桧皮は樹齢8~90年生以上のヒノキの立木から表皮を剥いだものです。
国宝に指定されている建物200 余棟の約三分の一の屋根がこの桧皮で葺かれています。
日本古来から伝わる伝統的手法で、世界に類を見ない日本独自の屋根工法です。
重要文化財や宮内庁所属の建物を含めると、この 十数倍になるそうです。

桧皮の屋根の耐用年数は約35年。
これらの屋根を支障なく葺き替えるためには約 3,000haの高樹齢のヒノキ林が必要なことが試算されています。
(想像できないですね)
近年、この桧皮の供給が不足がちで、これらの屋根の葺き替えに支障が生じてきているといわれています。

 

桧皮の利用

桧皮の屋根は、現存している建物で一番古い室生寺五重塔で1200年を越す歴史を持っているので、 その発生はこれよりはるかに古い昔にさかのぼるものと見られています。
その間、必要に応じ桧皮は供給され 続けてきたことになります。

一本の立木から最初に剥がされた皮は荒皮と呼ばれ、桧皮として品質が悪くまた収量も少なく最初の皮を剥いで10年くらいたつと、新しい表皮が形成され二度目の皮が剥げるようになります。
この皮は黒皮 と呼ばれ、最初の荒皮に比べ品質もよく収量も多く以後10年ごとに黒皮が採取できるということです。

桧皮を剥ぐ人を原皮師(もとかわし)と呼びます。
原皮師は兵庫県氷上郡山南町の人達が中心になって 技術を伝承してきました。
桧皮を剥ぐ対象地は京都府北桑田郡京北町を中心とした関西地方です。
原皮師が山主と交渉して、桧皮を剥がさせてもらうというやり方が古くから慣行として行われてきました。
しかし近年原皮師の数が減少し、また、ヒノキ林も若齢化してきて黒皮の採取が困難になってきており今までのような古くからのやり方では桧皮の必要量が確保できなくなってきました。

その対応策が、 いま、文化庁を中心に急がれています。

ありがとうございます

私たち日本人と木の深いつながりを示す話が、神話に出てきます。

日本書紀では、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治したあと、「顔の髭をまくと杉、胸の毛をまくと桧、尻の毛は槇、眉毛は樟」となったことが記されています。
そして、「桧は瑞宮(みづのみや)をつくる材料とせよ」とおっしゃいました。
瑞宮は立派な建造物のこと。
桧が神社やお寺に広く使われるのは、神代からの決まり事だったのです。

神棚にもちゃんと桧皮を用いたものがあります。
神社と同じように桧皮をもちいた神棚、厳かにお家に祀られるのもいいですね!

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
神さまはいらっしゃいます、でも、芽には見えません。でも、神棚に手を合わせると心で見えるかも。
(旧文:2013.05.04 再構成)

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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